浦野 啓太選手 (飯塚)
寸評
昨年の春季九州大会、巨人に2位指名された宮国 椋丞(糸満)投手から4安打を放った2年生がいた、その男の名前は 浦野 啓太 。再び彼の勇姿が観られたのは、夏の福岡大会。ボールに体をぶつけるような、食らいつく打撃が印象的。 (打撃内容) しぶとく低めのボールに食らいつき、はじき返す打撃が持ち味です。スクエアスタンスで構えているのですが、投手の重心が沈み始めると、ベース側につま先立ちします。そこから振り出すので、始動が遅すぎてしまうのがこの選手の欠点です。小さくステップした足下が、インパクトの際にブレてしまいます。それでも右方向にはじき返すように、ボールを手元までよく引きつけることで、右方向への打撃を可能にします。 ただ始動の遅さを、いち早くトップを作ることで対応。上からボールに体をぶつけるように、バットを振り下ろして突っ込んできます。それでも最後までしっかり振り切ることで、鋭い当たりを生み出します。体は突っ込むは型は崩すはで、常識の範疇越えて打ちに来ます。しかし打撃で一番大事なのは、ボールに食らいつく気持ち。それが、この選手はあるのです。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間を、セーフティバントを試みた時は4.15秒前後。これを左打者に換算すると、3.85秒前後に相当します。しかし最初からスタートを切ったような当たりは、通常タイムの参考にはしません。仮に参考にするのならば、0.3秒ぐらいは引いた数字が妥当な数字になります。そうすると到達タイムどおり、左打者の4.15秒前後ぐらいの脚力ではないかと推測されます。一応このタイムは、プロの基準である4.2秒を上回り、中の上レベルの脚力はあると考えられます。 遊撃手としての守備は、可も不可もなしと言った感じでしょうか。もの凄く上手いといった身のこなし、ボールさばきではなかったように思えます。しかし下手でもないといった感じで、この一年でどのぐらい成長したのか気になるところ。スローイングを観る限り、肩にも際だつものは感じられませんでした。守備・走力に関しては、ごく平均的な印象を持っています。しかしそれは2年生の時の話しで、この一年でだいぶ成長していることを期待します。
更新日時:2011.06.17
将来の可能性
高校からプロに入るような、スケール溢れる素材ではありません。しかしボールへの執着力があり、理屈を越えたプレーをする選手。そういった、気持ちが全面に出たプレーが期待できます。 始動の遅さ、足下ブレなどの課題を抱えておりますが、そういった束縛するものがないからこそ、到達する打撃もあるわけです。彼のように、型にはまらない選手がいても好いのではないかと思います。そういった選手が、この一年でどんな成長を遂げているのか、ぜひ確認してみたいですね。
更新日時:2011.06.17
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