柿澤 貴裕選手 (神村学園)

柿澤 貴裕

球歴:神村学園

都道府県:鹿児島

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:178.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 最速145キロを計測するといわれる柿澤貴裕甲子園ではリリーフとして1イニング投げたが、力強い腕の振りから繰り出す140キロ台のストレートには威力を感じさせ、145キロを計測したのは嘘偽りのない数字であると実感出来る。 (投球スタイル) ストレート 143キロ 常時 135キロ~140キロ スライダー 120キロ前後 スムーズ且つ力強い腕の振りから投じる常時140キロ前後のストレートは手元まで勢いを落ちない力強いストレートで、来年のドラフト候補として意識出来るストレート。綺麗なストレートではなく、若干回転をかけたストレートであり、空振りを奪うことよりも芯を外すスタイルではないだろうか。 変化球はスライダーのみ。シンカーも投げるようだ。腕の振りの角度の低さを考えると将来的には横の幅で勝負し、縦の変化はチェンジアップを織り交ぜながら勝負していく投手であると考えられる。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。左足を回しこむように高く上げていき、右足は一本足で立ってバランスを保っている。足を回しこむように上げていくと大体は踏み込んだ足が開いてしまう癖があるので気をつけていきたい。 左足を三塁側に向かって伸ばしていくが、重心を下げていくが、ステップ幅は狭く、着地の粘りは感じない。左腕のグラブを見ていくと左肩を下げていく。開き自体は早く、出所は見やすい形となっている。 テークバックはコンパクトにとっていき、トップを作っていく。リリースする角度は低く、スリークォーター気味に腕を振りぬいていく。球持ち自体はそれほど悪くない。 最後のフィニッシュでは踏み込んだ足が割れており、最初の引き上げで捻りを入れていくので、膝が開きやすい。それを抑えるためにインステップ気味に踏み込むが、ぐっと体重が乗らず、ストレートをひっかけやすい悪循環がある。開き・体重移動に課題を抱えているフォームであり、まだ速い球を投げる意識が見られる。
更新日時:2011.11.20

将来の可能性

140キロを投げるスピード能力は確かなモノがあり、来年のドラフト候補としてマークされる存在になりそう。リリーフのみの登板ではあるが、投球術が長けた投手には思わず、投球フォームも技術的な課題が多いので、そのまま高卒プロを意識出来るかというと疑問だ。  県大会、九州大会を含めて登板数が少ないのはまだ技術的にも、精神的にも控え投手という域から脱していない印象を受ける。もし神宮大会で見られる機会があれば、彼の投手像に迫っていきたいと思う。
更新日時:2011.11.20

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