岡本 奨太選手 (東福岡)

寸評

インパクト後、打球を見極める。バットを置く。一歩目を踏み出す。トップスピードにはいる。という一連動作をコマ送り鑑賞にて、目に焼きつけた後は、二塁、または、三塁を落とし入れるベーランは、早送り鑑賞のつもりで、その姿を追っかけよう。　 その走りっぷりを見るためだけに、球場に足を運ぶ価値のある選手。その走塁は、実戦にて精度をあげていった賜物（たまもの）か。すなわち、足をいかした抜け目ない走塁での長打も多いと言うことである。　 （打撃：川島慶三（現東京ヤクルト）サイズで飛ばす）　 「下半身（でん部・太もも）がでかく、腕っ節が太い体系で、飛ばすスラッガーを見て、プロ入りするんだろうなぁと思っていたが、細くても小柄でもリストの力で飛ばす川島慶三（現東京ヤクルト）がでてきて、そのイメージを抱くことをやめた。」とは、九州国際大学時代の川島を懐かしむ九州六大学野球連盟の某審判のコメント。内野手と外野手の違いあれど、岡本は、まさに川島慶三タイプである。 （走塁：短距離選手・駅伝ランナーとして大成！？）　 どのコースも引っぱたき、強く速い打球を飛ばし、野手の間を抜く。また、野手の前の安打では、一瞬のスキをうかがう。こうして、二塁・三塁と落とし入れる際に、上下動少なく、やたらに腕の振りや足の回転が速いベーランを披露する。あたかも、短距離選手の走りだ。 おもしろい記録をみつけた。第48回　中津市（大分県）成人祝賀駅伝競走大会にて宇佐ボーイズＣの３区（2.4キロ）走者として、区間賞獲得。他区間も含めた2.4キロ全走者36人中でも2位の成績。スタミナもありそうだ。 （守備：何でもできるから、やはり、野球選手）　 上述の、走打に加え、守備も◎。 守備範囲が広く、打球と左翼・右翼の動きを見ては、忍者の動きで、打球をよこっとり。特に、左中間への打球対応に注目。「小粒でもぴりりと辛い」野球選手である。

将来の可能性

上では、一番・岡本をいかす、典型的な二番タイプがいるチームで、「一番センター」としての磨きをかけてほしい。黄金の一二番コンビで、スラッガーをずらりと並べた大型チームを、かき回してほしいです。