海部 大斗選手 (履正社)

海部 大斗

球歴:履正社

都道府県:大阪

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:180.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

寸評

履正社のイチローと呼ばれる海部大斗。中学時代は枚方ボーイズに在籍し、ジャイアンツカップで優勝を経験。そして読売ジャイアンツとの練習試合ではホームランを放ち、一時話題に挙がっていた選手であった。抜群のバットコントロールはプロでさえも唸らせた。1年夏からレギュラーとして活躍し、打率.4割近くを記録し、鮮烈デビュー。2年春は打率6割を記録し、優勝に貢献。そして夏は.407を記録し、甲子園出場を経験した。新チームからも核弾頭として活躍し、近畿大会決勝(2010年11月07日)まで勝ち進んだ。昨年の全国選手権ではバットコントロールの良さを見せたが、今年はさらに凄みのある活躍を見せることができるか。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて膝を曲げて構えている。腰は据わっているし、投手も両目で見据えることができている。そして何よりも集中力を感じさせる構えであり、雰囲気を感じさせる。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を回し込むように上げていき、真っ直ぐ踏み出していく。トップを捕手側方向に引いていき、振り出していく。インパクトまで最短距離で振り抜かれており、軸がしっかり回転しており、目線がぶれないので、的確にミートすることができている。スイングは鋭く、天理戦ではスライダーを捉えてセンター前ヒット。大体大浪商戦ではインコースへ上から叩いてレフト前に打ち返す姿はセンスの高さを感じさせた。内外角に打ち分ける巧さがあり、変化球も打ち返せるセンスがある。三振が少ないのはミート力が高い証拠。甲子園を合わせて三振率は6.6(33打席で5三振)と7回打席に立って1回三振する確率だ。まさにアベレージヒッターといえるだろう。 (守備) 打球に対する反応は良く、落下点まで一直線に走れる能力は素晴らしい。この能力は中学時代から際立っていたようだ。地肩の強さは確認できなかった。カットマンまでしっかりと投げており、基本的な部分はしっかりこなしている選手だろう。 (走塁) 塁間タイムは4.20秒前後とそれほどずば抜けたタイムではないのが気になった。7試合で盗塁1個と少ない。ただ選球眼も長けているし、出塁率も高く、厄介な一番であることは間違いない。
更新日時:2011.01.31

将来の可能性

ミート力はずば抜けている選手で、両サイドに対応できる好打者。長打力も体の成長に応じて伸びて行くタイプだろう。守備力は高いし、攻守においてレベルの高い選手。課題は走塁面のアピールが少ないことか。走攻守すべてのレベルを引き上げて来年を代表する好打者として高校野球界を盛り上げてほしい。
更新日時:2011.01.31

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