泉澤 涼太選手 (習志野)

泉澤 涼太

球歴:習志野

都道府県:千葉

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

寸評

名門・習志野に大物がでてきた。投手らしいしなやかな体格、マウンドでの存在感は、06年夏に県大会ベスト4に進出した佐々木 啓祐(現・中大)を彷彿させるピッチャーだ。県大会初戦の八千代戦では9回1失点の完投勝利。西武台千葉戦では、6失点で完投を逃したが、関東大会初戦の桐生第一戦では7回無失点。リベンジを果たした。上沢(専大松戸)と共に、来年の千葉県を盛り上げる存在となる本格派投手を取り上げたい。 右上手から投げ込む直球は常時135キロ前後ぐらいで、マックスは140キロに到達しているのではないだろうか。角度のある直球には思わず唸らされるものがある。変化球は切れの良いスライダー、カーブを投げていき、ストレートとスライダーのコンビネーションで投球を組み立てている。 この投手は強弱をつけている投手で、普段は抑え目に投げているが、ピンチ、決めにいくときに力を入れて投げてくる。そういったメリハリを付けることができる投手だ。ただもう一つの武器であるスライダーが決まらないと、どうも投球が単調になり、ボールを置きにいって打たれる場面が目についており、詰めが甘い投手だ。 投球フォームについて。ランナーがいなくてもセットポジションに入る。ゆったりと左足を上げていき、軸足は真っすぐ立つことができている。このバランスの良さは素晴らしい。ショート方向に足を伸ばしていき、着地していく。左腕のグラブを斜めに差しだすことで、開きを抑えており、テークバックをして、トップに入った時、しっかりと肘を上げることができている。彼が素晴らしいのは頭が動かず、目線が全くぶれないこと。そのためコントロールが乱れることが少ない。また左腕をうまく使って、壁をしっかりと保っているので、しっかりと体全体を使ったフォームにつながっている。肘をしなやかに使って、球持ちも良い。ただフィニッシュのときにしっかりと体勢を崩さずに投げられるとき、崩れてしまうときがあり、その時は腕がしっかりと振れず、コントロールを乱している場合があるので、終始、腕が鋭く振れるようになるといいだろう。バランスの良いフォームをしており、素直に肉付けしていければ、145キロは十分見込める投手だろう。
更新日時:2010.05.24

将来の可能性

 2年生の段階ではかなりの力量がある投手。スケール、爆発力という観点でみれば、上沢よりは劣るかもしれないが、土台の良いフォームをしているし、習志野は1学年上の高橋、そして同学年の末松を併用しながら戦うチームなので、彼を酷使させて、パフォーマンスが落ちる可能性は低いので、順調に伸びていく投手ではないだろうか。千葉県から関東、そして全国を代表する本格派右腕になれるか、これからの投球ぶりに注目していきたい。
更新日時:2010.05.24

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