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山下 舜平大
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山下 舜平大(福岡大大濠)

都道府県:
高校:
学年:
2021 年卒
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
189 cm
体重:
93 kg
データ最終更新日:2019年5月9日

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寸評




 今年のオリックス1位・山下舜平大。最速154キロを誇る本格派右腕だ。ドラフト1位の高校生投手について、
・高卒2年目ぐらいから早めに台頭できるエリートタイプ
・能力はすごいけれど、課題は多く、4年目ぐらいまで見守るタイプ
に分かれるが、山下は後者に入る投手だと考えている。

 こうするとネガディブな見方になってしまうが、オリックスは山本由伸、山岡泰輔のように、高速変化球や切れ味バツグンの変化量の大きい変化球を自在に投げるような投手ではない。


 というのも山下はプロ入りするまでカーブのみに絞ってレベルアップしてきたように、純粋にストレートとパワーカーブを極めてきた。

 高校2年春で140キロ中盤の速球を投げ込んでいたが、常時140キロ後半~150キロ前半の速球を投げられるようになるのは、高校を卒業して、20歳~21歳ぐらいだとイメージしていた。しかし高校3年では終盤でも140キロ後半の速球を投げ込んでおり、予想以上の成長につながった。189センチ93キロの規格外の体格から生み出す規格外の平均球速。それがドラフト順位を押し上げたのは間違いない。

 ただ投球の1つ1つを見ていくと、高校のレベルでは力押しでなんとかなっているが、プロを想定すると、しのぎ切る武器が少なく、NPBは二軍選手の打撃レベル向上も著しく、超高校級投手はプロ1年目からファクターも優秀な傾向が出やすいが、現時点のままだとかなり防御率が悪くなりやすい印象。もしNPBの二軍でとても数字が良ければ、別人のような成長をしている証拠だろう。山下の投球スタイル的にカット系などよりもパワーカーブやフォーク系など変化量が大きい変化球で勝負する投手になりそうだ。

(投球フォーム)

高校2年から高校3年にかけての進化はフォーム面の成長もある。

セットポジションから始動し、左足をゆったりと引き上げて、右足を適度に曲げてバランス良くたつことができている。

その後、三塁方向へ伸ばしていきながら、ステップ幅を狭くして着地を行う。

山下が進化したのはテークバックを取ってからトップを作り、リリースに入るまでの流れだが、2年生のときはここまで大きく取ることはなく、さらに捻りを入れる動作もなかった。そこからぐっと腕をふる。

他の投手と比べるとブンと振り回すイメージで、リリースが早くなってしまうのが気になる。

ブルペン投球を見ると目線の位置を安定して、リリースも安定させようとする意識が見える。

将来の可能性

 能力は非常に凄い投手で、ポテンシャル的には2020年の高校生投手では高橋宏斗(中京大中京)にひけをとらないどころか、速球能力に関しては高橋を超える可能性がある。ただピッチング術がある程度完成されていて、二軍ローテーションも入れる技術、基礎体力もありそうな高橋と比較すると、スタートは遅れそう。


地固めする時間はかかりそうだが、ある時、飛び級のような感じで、化け物のような成績を残す可能性は持っている。

 この男を大成すれば、オリックスのスカウティング、育成も大絶賛される。そんな未来が待っていそうだ。

情報提供・文:2021.02.03  河嶋 宗一

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