リーグ3位広島のルーキーたち、1軍経験は5位右腕のみで、主に2軍で奮闘中
広陵時代の河野佳
プロ野球の開幕から1ヶ月半以上が経過。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。
新井貴浩新監督体制で臨む広島は序盤から好調。5月18日終了時点で19勝18敗でセ・リーグ3位につけている。
昨年のドラフト会議では支配下選手として7人を指名した。そのうち1軍で出場機会を得たのはドラフト5位の河野 佳投手(広島広陵出身)だ。
河野はオープン戦6試合に登板し6回を投げ防御率1.50と好投。開幕1軍を勝ち取った。しかしプロ初登板となった3月31日のヤクルト戦(神宮)でオスナに一発を浴び1回1失点とほろ苦デビューに。
2試合目の登板でも無失点だったものの3分の1回を投げ被安打1、与四球1、暴投1と苦戦。3試合目も無失点に切り抜けたが、1回被安打2、与四球1とピンチを招いている。3試合の登板で結果を残せず4月21日に登録を抹消された。
ドラフト1位の斉藤 優汰投手(苫小牧中央出身)は近いうちに2軍デビューとなりそうだ。
同じ投手では同3位の益田 武尚投手(嘉穂出身)、同6位の長谷部 銀次投手(中京大中京出身)は、すでに2軍で出場を果たした。益田は主に先発として起用され9試合(28回)を投げ防御率6.43、長谷部はすべて中継ぎで13試合(14.1回)に登板し防御率3.14の成績を残している。
野手ではドラフト2位の内田 湘大内野手(利根商出身)、同4位の清水 叶人捕手(健大高崎出身)の高卒組。さらに同7位の久保 修外野手(石見智翠館出身)の3人は2軍戦で出場機会を得ている。内田はここまで24試合で打率.189(74打数14安打)と苦戦している。しかし三塁ではチームトップタイの14試合に出場しており球団の期待値は高い。一方で清水は3試合、久保は5試合の出場にとどまっている。
チームは1軍が好調ということもあり、しばらく新人たちは2軍が主戦上となりそうだ。
【新人の1軍成績】
<支配下>
1位:斉藤 優汰(苫小牧中央/投手)
出場なし
3位:益田 武尚(嘉穂→北九州市立大→東京ガス/投手)
出場なし
5位:河野 佳(広島広陵→大阪ガス/投手)
3試合(2.1回)0勝0敗 防御率3.86
6位:長谷部 銀次(中京大中京→慶應義塾大→トヨタ自動車/投手)
出場なし
7位:久保 修(石見智翠館→大阪観光大/外野手)
出場なし
※数字は2023年5月18日終了時点
(文=勝田聡)