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ロッテのドラフト下位指名選手が侮れない。平井、福浦、角中…3人の首位打者、ローテーション投手を次々輩出

2020.10.15

ロッテのドラフト下位指名選手が侮れない。平井、福浦、角中…3人の首位打者、ローテーション投手を次々輩出 | 高校野球ドットコム
ロッテなどで活躍した福浦 和也

 ペナントレースも残り30試合を切った。優勝争い、順位争いだけでなく個人タイトル争いにも注目が集まってくる。

 セ・リーグの打率ランキングを見ると佐野恵太(DeNA)がトップを走り、青木宣親(ヤクルト)らと争っている。その佐野は2016年ドラフト9位という下位指名だった。アマチュア時代の低評価を覆し、プロの世界でタイトルを獲得できるか注目が集まっている。

 さてこんな佐野のように、ドラフト下位指名から躍進を遂げた選手は多くいる。各球団(前身球団含む)のドラフト下位指名(6位以下/育成を含む)から、想像以上の成績を残した選手を振り返ってみたい。

 ロッテにおける歴代のドラフト下位指名選手を見ると、投手・野手ともに実績を残した選手の名前が挙がってくる。

 投手では小野晋吾御殿場西高/1993年6位)や成瀬善久(横浜高/2003年6巡目)が1990年代後半から2000年代の先発ローテーションを支えてきた。

 現在チームに所属している選手でも西野勇士新湊高/2008年育成5位)、二木康太鹿児島情報高/2013年6位)、種市篤暉八戸工大一高/2016年6位)らの名前が挙がる。種市はトミージョン手術により、早くても来シーズン終盤まで投げることはできないものの、将来のエース候補として名高い。

 いずれの投手も高卒からの指名となっており、入団後に育成し立派な戦力に育て上げてきたことがわかる。

 野手では平井光親(愛知工大/1988年6位)と福浦和也習志野高/1993年7位)、そして角中勝也(四国IL高知/2006年7巡目)と3人の首位打者が誕生している。その他でも岡田幸文(全足利クラブ/2008年育成6位)、和田康士朗(BC富山/2017年育成1位)といった打撃よりも、足や守備といった一芸に秀でた選手を一軍の戦力とした。スラッガーこそいないが、さまざまなタイプの選手が成功しているのは心強い。

 またプロ野球界で実績を残すことはできなかったが、過去には東京オリンピック(1964年)の100メートルにも出場した飯島秀雄(茨城県庁)もドラフト9位で指名している。

 このように過去を含めてロッテは、投手野手ともにドラフト下位指名選手から多くの戦力を生んできた。現在所属している現役選手はもちろん、もうまもなく開催される今年のドラフト会議で指名される下位指名選手にも注目していきたい。

【ロッテドラフト6位以下の主な選手】
※育成指名含む
※前身球団含む

佐藤元彦(サッポロボール/1965年7位)※東京オリオンズ
得津高宏(クラレ岡山/1966年1次)※東京オリオンズ
飯島秀雄(茨城県庁/1968年9位)※東京オリオンズ
飯塚佳寛(鷺宮製作所/1968年14位)
平井光親(愛知工大/1988年6位)
小野晋吾(御殿場西高/1993年6位)
福浦和也(習志野高/1993年7位)
成瀬善久(横浜高/2003年6巡目)
角中勝也(四国IL高知/2006年7巡目)
西野勇士新湊高/2008年育成5位)
岡田幸文(全足利クラブ/2008年育成6位)
二木康太鹿児島情報高/2013年6位)
種市篤暉八戸工大一高/2016年6位)
和田康士朗(BC富山/2017年育成1位)

(記事:勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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