News

スポニチ大会デビューの米倉貫太(HONDA)!高校時代から平均球速を挙げた理由

2019.03.11

スポニチ大会デビューの米倉貫太(HONDA)!高校時代から平均球速を挙げた理由 | 高校野球ドットコム
米倉貫太(HONDA)

 昨年、ドラフト候補として注目された米倉貫太埼玉栄-HONDA)が、スポニチ大会初戦・沖縄電力戦で登板した。

 9回表、10対6と4点リードの場面で登板した米倉。高校時代と変わらず、滑らかな体重移動から繰り出すストレートは常時141キロ~144キロを計測。平均球速に関しては、130キロ後半が多かった高校時代よりも明らかに速い。

 先頭打者に四球、その後も安打を浴び、一死一、二塁のピンチの場面でも慌てず後続を打ち取った。本人は「かなり緊張しました!」と振り返ったが、それでも丁寧にストライクを集める投球は見事だった。

 平均球速が上がったのは、高校3年夏の大会から取り組んできた体重増量計画と全国屈指の強豪・埼玉栄の相撲部の先生から学んだトレーニングが大きい。昨夏は体重が80キロまで落ちたが、食事やウエイトトレーニングに励み、今では88キロまで増量。また、「相撲部の先生から教わるトレーニングは、野球部にはないトレーニングや器具を使うので、非常に大きかったです」と振り返る。

 さらにHONDA合流後、筑川利希也コーチから「高校時代にはない深みのあるピッチング理論、野球論を学び、日々勉強となっています」と緻密な指導を受けた米倉はオープン戦でも力投を見せ、今回の登板に至った。

 社会人野球のレベルの高さについて「ボール球を振らないですね。今までは振らせることができたのですが、それができなくて苦しいですし、少しでも高めに浮いたら打たれる怖さがあります」と語る。そのレベルに対抗するために、今は球威アップに努めた取り組みが奏功している。

 ここまで良い形でステップアップしている米倉。さて、数年後にはドラフトの目玉として成長を果たすことができるか。

あわせて読みたい!
「野球に対する考えが180度変わった」米倉貫太(埼玉栄)が歩んだ「確かな3年間」
11日開幕のスポニチ大会!注目したい高卒ルーキーたち

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.15

西東京大会は激戦ブロックが続出!昨夏甲子園出場の日大三は国士舘と同ブロック!【2024年夏の甲子園】

2024.06.15

東東京の横綱に上り詰めた帝京、関東一の軌跡~前田三夫と小倉全由、2人の名将~【東西東京大会50周年物語③】

2024.06.15

【福島】日大東北がサヨナラ勝ち、帝京安積はコールド勝ちで4強入り<春季支部選手権大会>

2024.06.15

今年の東京は「スラッガー大豊作世代」! 超進学校に現れた「プロ入り明言」の二刀流、木製で本塁打量産の早実のスラッガーなどが夏を盛り上げる【注目選手リスト】

2024.06.15

【愛知】享栄と愛工大名電が同ブロック、中京大中京は誉と大府東の勝者と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.10

【沖縄】11日に抽選会!春の覇者・エナジック、ノーシードの沖縄尚学の対戦相手に注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得