日大豊山vs都立翔陽
背番号10の左腕・玉井が好投!日大豊山がコールドで3年ぶりに都大会進出
好投見せた玉井皓一朗(日大豊山)
[stadium]岩倉高校西東京運動場[/stadium]で行われた秋季東京都大会一次予選。
日大豊山と都立翔陽の代表決定戦は、序盤から日大豊山打線が着実に得点を重ねて6回コールドで都大会本戦への出場を決めた。
新チームの日大豊山を牽引するのは、背番号10の左腕・玉井皓一朗だ。
江戸川区の軟式野球チーム・雷サンダースの出身で、183センチ・85キロと屈強な体格かボールを投げ込む玉井。夏のマウンドも経験しており、ストレートの威力、そして右打者の膝元に食い込むスライダーが絶品の左腕だ。
4回に1点は失ったが、投球内容自体は悪くない。
福島直也監督も「夏のレベルになると、ストレートだけで押せるようなピッチャーではありません。変化球を投げていくことをこの夏覚えて、色んな失敗を経てちゃんと活かしていると思います」と話すなど、一定の評価を与える。
また打線も活発であった。
初回に相手のミスなども絡んで2点を先制すると、3回には一死三塁から4番・飯島渉太のレフトへの犠牲フライで追加点。
4回にも相手のパスボールで1点を追加すると、5回には4本のタイムリーヒットなどで一挙6得点を挙げる猛攻を見せた。
得点を挙げて盛り上がる都立翔陽ベンチ
10対1と大きくリード奪った日大豊山は、6回に一死満塁から6番・和田颯生が押し出し四球を選んでこれでコールドが成立。
11対1の6回コールドで都立翔陽を下して、都大会本戦への出場を決めた。
実は日大豊山が都大会に出場するのは、2018年春以来で、予選を勝ち抜いての進出は2017年の秋以来となる。
福島監督は「まずは開催していただけることに感謝です。夏に経験を積んだ2年生もいるので、夏ベスト8という3年生が残してくれたものを発揮できればと思います」と都大会に向けて意気込みを語った。
一方、敗れた都立翔陽。
この春に都立三鷹中等教育から赴任した丸山監督のもと、短い時間の中でチーム作りを進めてきたという。
「夏もほとんど練習ができず、夏休みに入ってやっと目指すチームの方向や目標などがミーティングなどで確認できました。
この試合でも、まずは強豪校を相手に自分たちの『出来ること』と『出来ないこと』をはっきりさせることが出来る試合にしようと話していました」
結果だけを見れば悔しい試合のようにも見えるが、松山監督にとっては色んなチャレンジができた試合でもあった。
「力のある選手はいる」と丸山監督が話すように、春に都大会進出を狙える個の力はあるように感じる。ここからの成長に期待だ。
(記事=栗崎 祐太朗)