都立板橋vs都立篠崎
都立板橋が6回に逆転! エース飯田が2失点完投勝利!
[stadium]明治神宮第二球場[/stadium]の第1試合はベンチ入り14人の都立板橋と都立篠崎の一戦。1回裏、都立篠崎は1番矢作 天太(3年)の中越え二塁打で無死からチャンスを作ると、2番尾形 凌也(3年) の犠打が投手の正面へ転がり、二塁走者アウトで一死一塁。続く3番西谷 仁志(2年)の左中間を破る二塁打で1点を先制した都立篠崎。さらに、4番田谷 優(3年)が中飛、5番先嵜 行陽(3年)の左前適時打で1点を追加する。
都立板橋の先発の飯田 匠(3年)は立ち上がりは2点を失ったが、その後は速球、変化球をうまく投げ分けて都立篠崎打線を抑え込む。175センチ70キロ。がっしりした体型をした投手で、現在は120キロ前後ぐらいだが、しっかりと鍛えていけば、130キロ前後まで速くなっていきそうな馬力を備えた投手だ。
好投する飯田に応えたい都立板橋は7番村上 和希(3年)が左前安打、8番松本 将(1年)が犠打を仕掛けたが、捕手が二塁へ送球し、二塁アウト。一死となって、9番飯田の中前安打で一死一、二塁となって1番佐藤 謙輔(2年)の中越え二塁打で一気に同点に追いつく。好投の飯田に女房役の佐藤が応えた。さらに2番藤田 倖太(3年)が中前安打、3番中山 真吾(3年)が左前安打で勝ち越しに成功する。
そして9回裏、飯田は三者凡退に打ち取りゲームセット。都立板橋が逆転勝利で3回戦進出を果たした。先制されながらも、逆転に成功した打線も見事だが、勝ち越してからも安定感のある投球を続けた飯田も見事だった。
敗れた都立篠崎は2本の二塁打を放った3番ショートの西谷に注目。クセのない構えからしっかりとボールに合わせることができており、筋力的なモノが向上すれば、さらに力強い打撃ができるようになるのではないだろうか。そして守っては打球反応が良く、捕球してから送球するまでの一連の動作も素早い。敗れたが、新チームではチームを引っ張る存在になることを期待したい。
(文:河嶋 宗一)