News

トレーニング中のケガを防ごう

2020.01.28

トレーニング中のケガを防ごう | 高校野球ドットコム
重いものを持ち上げるときは「体の近くで」「膝を曲げて」持ち上げること

 オフシーズンを中心に行われることの多いウエイトトレーニング、フィジカルトレーニングですが、なぜこれを行っているのか明確に説明することができますか?「体づくり」という一言で集約されてしまいがちですが、大きなパワーを発揮するためには大きな力が必要になるということ(パワー=力×スピード)、そして大きな力をつけるためにはより筋肉量を増やす、筋力をアップさせることが必要となってくるからです。

 野球の練習だけを行っていては野球に必要な体力要素が効率よく強化できないという側面もあります。パフォーマンスアップとともに野球によるケガを予防するためにもトレーニングは必要不可欠なものと考えられるでしょう。

 トレーニングは技術力アップに欠かせない「ショートカット(近道)」ともいえますが、一方でトレーニング中にケガが発生することは避けなければなりません。野球が上手くなるための手段でケガをしてしまっては「本末転倒」。安全にトレーニングを進める上でも気をつけておきたいことを確認しておきましょう。

●運動の総量が多すぎないか
技術練習でヘトヘトになってからさらにトレーニングを行うという場合、疲労の蓄積などを考慮すると筋力向上を目指すというよりは、筋力維持が精一杯というケースも考えられます。体に対するストレス(負荷)が多すぎると、正しいフォームや姿勢を維持できなくなり、バランスが崩れてケガをしやすくなります。重い重量を挙げようとムリをすることもまたケガを誘発しやすくなります。扱える重量をきちんと把握した上で、少しずつ挙げていくようにしましょう。

●ダンベルの扱いに気をつけよう
床に置いてあるダンベルを不用意に持ち上げると、腰を痛めてしまうことがあります(ぎっくり腰など)。重いものを持ち上げるときは背中を丸めた状態ではなく、体の近くに寄せ、膝を曲げてから持ち上げるようにしましょう。

●限界まで追い込むときは必ずサポートをつけよう
トレーニングプログラムの中で挙がるか挙がらないかギリギリの重量にチャレンジすることがあると思いますが、こうした場合には必ずサポートをしてもらうようにしましょう。重量に耐えきれずにつぶれてしまった場合、ダンベルやバーベルを落下させてケガをしたり、関節などを痛めたりすることが考えられます。正しいフォームをチェックしてもらうためにも、トレーニングパートナーがいると安心です。

 この他にも環境整備や安全面での配慮が不可欠です。トレーニングでケガをしないためにもこうしたことに注意をしながら行うようにしましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?