News

2005年の明治神宮大会でレジェンド級の快投を見せた田中将大を回顧

2019.11.15

2005年の明治神宮大会でレジェンド級の快投を見せた田中将大を回顧 | 高校野球ドットコム
駒大苫小牧時代の田中 将大

 10月15日から始まる明治神宮大会。ここで、過去の明治神宮大会で活躍を見せてきたヒーロー・田中将大(ニューヨークヤンキース・駒大苫小牧出身)だ。

 特に2005年の第36回明治神宮野球大会のパフォーマンスは伝説級。今の時代でいえば、2018年の明治神宮大会で、快投を見せた奥川恭伸星稜)並みのピッチングだった。

 まず1回戦の清峰戦では2失点、12奪三振、完投勝利。そして本塁打も放ち、投打で活躍。さらに準々決勝の高岡商戦では5回10奪三振、無失点の好リリーフ。

 そして今でも語り草となっているのは準決勝の早稲田実業戦だ。4回途中から登板した田中は140キロ後半の速球、切れのあるスライダーを武器に5.2回を投げて13奪三振。田中の快投に打線も勢いに乗り逆転に成功。決勝進出を決めた。

 この試合、田中と投げ合った斎藤佑樹(北海道日本ハム)は改めて、自分たちの力を再認識した試合だったと振り返る。「こんな投手からどうやって勝てばいいの?とチームメイトで話し合いました。その結果、1対0で勝てる投手になろう、チームになろうと決めました」

 そして決勝の関西戦では11奪三振完封勝利。大会通じて、28.2回、46奪三振、1失点と抜群のピッチングを見せ、大会の主役となった。これほど傑出したピッチングを見せたのは、冒頭でも説明したように、奥川しかいない。永遠に語り継がれるべきピッチングだった。

(記事:河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?