News

八重山商工OB期待の星!158キロ右腕・平良海馬(西武)

2019.08.29

 西武の若手右腕・平良海馬が躍動している。7月8日に一軍昇格を果たすと、7月19日にプロ初登板。それ以降は中継ぎとして起用されながら、15試合で防御率3.94とまずまずの成績を残している。8月28日の日本ハム戦では日没コールドゲームの影響とはいえ、プロ初セーブもマークした。

 なかでも圧巻だったのは8月27日の同じく日本ハム戦。球団史上最速タイとなる158キロをマークしたのである。安定して150キロ以上のストレートを投げており、勝ちパターンに定着する可能性もありそうだ。

 さて、その平良は2017年ドラフト4位で西武に入団した高卒2年目。その母校は沖縄県の八重山商工高校である。

2006年以降、甲子園出場はなし

八重山商工OB期待の星!158キロ右腕・平良海馬(西武) | 高校野球ドットコム
高校時代の平良海馬

 八重山商工高校OBのプロ野球選手といえば、大嶺祐太(ロッテ)が有名だろう。その他には田中貴也(巨人)が育成でプロ入りを果たし、後に支配下登録を勝ち取っている。

 同校が甲子園に出場したのは大嶺が3年生だった2006年の春夏2回のみ。それ以降、聖地からは遠ざかっている。今夏の沖縄大会でも1回戦で姿を消した。

 当然、平良も甲子園への出場経験はない。最後の夏となった2017年の沖縄大会1回戦で最速154キロを記録するも、自らの暴投で1点を失い0対1と僅差で敗れている。

 このように大舞台での実績がないにもかかわらず、平良は同年のドラフト会議で指名されたのである。

 同校初のプロ野球選手となった大嶺祐太は、昨シーズンまでに通算28勝(33敗)と大きな実績を残すには至っていない。現在はトミー・ジョン手術を受けた影響でリハビリ中となっており、今シーズン中の復帰はむずかしい。

 また支配下を勝ち取った田中も、今シーズンは一軍での出場機会は訪れておらず、ファームで汗を流す日が続いている。

 母校の先輩たちが苦しむなか、平良は一軍での居場所をガッチリと掴むことができるだろうか。これからの投球にも注目していきたい。

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?