田中将大世代である「昭和63年会」が発足 高校、大学指導者などが親睦を深める
「昭和63年会」の参加者たち
2月8日、神奈川県横浜市内で昭和63年(1988年)度生まれの野球関係者が集う「昭和63年会」の第1回が行われた。参加したのは、関東の中学、高校、大学野球の指導者や社会人野球のスタッフなど計17名。
大阪桐蔭の西谷浩一監督や東海大相模の門馬敬治監督など、昭和44年度生まれが集う「昭和44年会」を筆頭に、同世代の指導者の集まりは多数存在しているが、そんな先輩指導者たちに刺激される形で今回「昭和63年会」も発足した。
発起人となったのは、関東のリトルシニア出身の指導者たち。高校野球や大学野球のつながりを頼りに同期の輪を広げていき、「LINEグループ」は66名が参加する規模になった。
合宿や修学旅行で予定が合わない者も多かったが、会では昔話に花を咲かせたり、情報交換を行うなど参加した指導者たちは有意義な時間を過ごした。
発起人の一人である大森学園コーチの石黒隼さん(東海大菅生出身)は、「今後は、指導者だけではなく、昭和63年度生まれの野球に携わる人たちの交流の場にしたいと思っています。この中から、名将と呼ばれるような指導者も出てきて欲しいですね」と展望を語る。
昭和63年度生まれと言えば、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)や前田健太(ミネソタ・ツインズ)、坂本勇人(読売ジャイアンツ)など、現在のプロ野球界を引っ張る人材が多く揃う世代だ。参加者の中には、大学時代に日本代表に選ばれた西嶋一記さん(横浜出身・現明治大コーチ)の姿もあり、同世代との交流に充実した表情を見せた。
「ここまで野球を続けていると、誰かしらに繋がるので本当に野球というスポーツに感謝だなと思います。この輪をこれからもっと広げて、野球界にも何かの形で貢献していきたいなと思います」
野球を引っ張る「昭和63年世代」から、これからどんな人材が出てくるか楽しみだ。
(取材=栗崎 祐太朗)
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