Column

今年も関西地区に好投手が続出!2021年度注目の高校生投手リスト21名【西日本編】

2020.11.01

 世代をけん引する投手10名、東日本の投手32名を紹介してきたが、今回は西日本の好投手21名を紹介したい。

今年も関西地区に好投手が続出!2021年度注目の高校生投手リスト21名【西日本編】 | 高校野球ドットコム逸材特集
北海道の速球王など2021年度注目の高校生投手リスト32名【東日本編】

兵庫県には140キロ超えの投手がずらり!

今年も関西地区に好投手が続出!2021年度注目の高校生投手リスト21名【西日本編】 | 高校野球ドットコム
阪上翔也(神戸国際大付)

 まず北信越地区は左腕・井上 透摩(金沢龍谷)に注目。1年夏から公式戦のマウンドを踏み、順調に成長。長い腕から繰り出すストレートと切れのあるスライダーで三振を量産。自慢のストレートは最速145キロまでに伸びた。来年、注目の投手となりそうだ。

 滋賀学園阿字悠真は最速146キロを計測する本格派右腕だが、この秋は近江を破り、県大会優勝。近畿大会では初戦敗退に終わったが、ドラフト候補として春以降、注目を浴びることになりそうだ。

 兵庫県は好投手揃い。まず最速145キロの速球が投げられ、打撃センスも高い二刀流・阪上 翔也(神戸国際大付)、185センチの長身から最速143キロの速球と切れ味鋭いスライダーを投げ込む大型左腕・久野 悠斗(報徳学園)、同じく143キロを誇る大型右腕・森 新之助時澤 健斗神戸弘陵)は最速145キロを誇る本格派右腕。また打者としてもスイッチヒッターで両打席で本塁打を打てる技術がある。

 小畠 一心智辯学園)は2番手という立ち位置だが、それでもポテンシャルは十分にドラフト候補に値するものがあり、144キロの速球は魅力がある。この1年で、ピッチングの幅を広げ、大事な場面でも起用される投手となれるか注目していきたい。

 中西 聖輝智辯和歌山)は140キロ前半ながら、その速球の威力はマックスが140キロ後半の投手に負けていないものがあり、いつでもしっかりとまとめる投球センスの高さには魅力がある。

 中国地区では1年夏に甲子園のマウンドを経験した145キロ右腕・仲村 竜(岡山学芸館)の潜在能力の高さならば中国地区トップクラス。しかし中国大会では、2.1回を投げて、4失点と本来の実力を発揮できなかった。長い冬に入るが、一冬超えて、技術が安定し、スカウトを驚かせるような実力を発揮させることを期待したい。

 また仲村とともに2枚看板で活躍した左腕・西村 陸努は中国大会で安定した投球。140キロ前後の速球は異質の伸びがあり、変化球の精度も高く、8イニングを投げて1失点の好投を見せた。2年連続で秋季中国大会4強入りした広島新庄は技巧派左腕・秋山 恭平、そして秋山とともに1年からベンチ入りし、この中国大会は背番号1で活躍する大型右腕・花田 侑樹にも注目だ。

[page_break:四国地区、九州地区の逸材投手]

四国地区、九州地区の逸材投手

今年も関西地区に好投手が続出!2021年度注目の高校生投手リスト21名【西日本編】 | 高校野球ドットコム
毛利 海大(福岡大大濠)

 四国地区では、最速143キロ右腕・石河 大空英明)は四国大会でも力投を見せた好投手。さらにストレートの威力をレベルアップさせていきたい。

 最速144キロ右腕の櫻井 頼之介(聖カタリナ学園)の投球に注目が集まる。激戦の福岡県大会優勝に貢献した毛利 海大福岡大大濠)は最速140キロに達した本格派左腕。九州大会初戦で敗れたが、最速145キロをマークした本格派右腕・山本 大揮、最速152キロをマークした速球派右腕・柳川 大晟は来年、春季県大会から注目を浴びそうだ。身長194センチの大型左腕・鴨打 英二創成館)は来年、本格化した投球を見せることができるか。

 また明豊は今年も投手陣は強力で、しなやかなフォームから143キロの速球を武器にする本格派右腕・京本 真、巨人ドラフト2位・太田 龍れいめい出身)の実弟・太田 虎次朗も1140キロ台の速球を投げ込む左腕として活躍し、来夏までこの2枚看板に注目だ。184センチの長身から140キロ前後の速球を投げ込む大型右腕・永谷 魁人(城北)、1年秋から注目を浴びてきた143キロ左腕・山城 京平(興南)も最終学年を迎える。この秋は3位に終わり、惜しくも九州大会出場を逃した。この1年で驚くほどの成長を見せることができるか。

井上 透摩(金沢龍谷)
阿字 悠真(滋賀学園)
久野 悠斗(報徳学園)
森 新之助(報徳学園)
阪上 翔也(神戸国際大付)
時澤 健斗(神戸弘陵)
小畠 一心(智辯学園)
中西 聖輝(智辯和歌山)
仲村 竜(岡山学芸館)
西村 陸努(岡山学芸館)
毛利 海大(福岡大大濠)
秋山 恭平(広島新庄)
花田 侑樹(広島新庄)
石河 大空(英明)
櫻井 頼之介(聖カタリナ学園)
毛利 海大(福岡大大濠)
鴨打 英二(創成館)
京本 真(明豊)
太田 虎次朗(明豊)
永谷 魁人(城北)
山城 京平(興南)

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.08

慶應義塾が15安打12得点で強打健在も投手陣に不安 先発小宅は5回途中で降板【香川招待試合】

2024.06.08

慶應義塾は昨夏甲子園優勝バッテリーがスタメン!初回から4番・江戸 佑太郎の1発などで3点を先制!【香川招待試合】

2024.06.08

慶應義塾が四国王者の高松商、英明に連勝!!<香川招待試合>

2024.06.08

昨年春夏甲子園出場・北陸の卒業生進路 エースは筑波大へ! 早速公式戦で上々のデビュー

2024.06.09

大阪桐蔭、敗れる! センバツ8強・阿南光の吉岡を攻略できず、エース平嶋は7回被安打10【徳島招待試合】

2024.06.08

慶應義塾が15安打12得点で強打健在も投手陣に不安 先発小宅は5回途中で降板【香川招待試合】

2024.06.04

神村、鹿実の壁を破れ! 国分中央は「全力疾走・最大発声・真剣勝負」で鹿児島の頂点を狙う

2024.06.05

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在36地区が決定、徳島の第1シードは阿南光!第2シードに池田!<6月5日>

2024.06.06

大阪桐蔭が選抜ベスト8の阿南光ら4チームと対戦!<招待試合>

2024.06.04

【東北】5日に抽選!秋春連覇がかかる青森山田、雪辱期す仙台育英と明桜の対戦相手に注目<地区大会組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得