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1番・藤原、4番・安田の青写真

2021.02.27

1番・藤原、4番・安田の青写真 | 高校野球ドットコム
藤原 恭大(大阪桐蔭)

 春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。

 とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。

 ロッテにおける高卒の若手を見ると投手では佐々木 朗希大船渡高→2019年1位)に注目が集まる。高校時代から160キロ右腕として注目を浴びた怪物は、1年目の昨シーズン一軍・二軍ともに公式戦での登板はなかった。

 それでも今春季キャンプでは一軍メンバー入りを果たした。ここまでに試合での登板こそないが打撃投手は務めており、徐々にではあるが歩みを進めている。

 佐々木と同期の横山 陸人専大松戸高→2019年4位)は、昨シーズン二軍で11試合に登板し防御率6.00と苦しんだが、今春季キャンプでは一軍に抜擢された。今シーズン中の一軍デビューを目指す。

 その他では種市 篤暉(八戸工大一高→2016年6位)が主力に成長した。しかし昨年9月にトミージョン手術を受けた影響で、今シーズンはリハビリに費やすことが決まっている。そのため、公式戦での登板はなさそう。2022年シーズン以降の復帰が濃厚だ。また、古谷 拓郎習志野高→2018年6位)は2年目の昨シーズン一軍デビューを果たした。今シーズンは初勝利をつかみ取ることに期待がかかる。

 野手では安田 尚憲履正社高→2017年1位)と藤原 恭大大阪桐蔭高→2018年1位)のドラフト1位コンビがレギュラーを狙っている。安田は昨シーズンの大半を4番として出場したが、今シーズンはレアードが復帰。ポジションは約束されていない。

 藤原は昨シーズン終盤戦でのチャンスをモノにし、今シーズンは今春季キャンプから外野の一角を争っている。

 2月24日に始まった球春みやざきベースボールゲームズでは、2試合連続して安田が「4番・三塁」、藤原が「1番・中堅」と揃ってスタメン出場。若き主軸候補たちにかかる期待は大きい。

 藤原と同学年にあたる山口 航輝明桜高→2018年4位)も同様に「8番・一塁」でスタメン出場を果たした。初戦では2安打2打点と開幕一軍入りへ向けて猛アピールしている。

 このようにロッテには投打ともに期待の高卒選手が多い。これから先、彼らが主力となったときのチームが楽しみだ。

【ロッテの高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく

<高卒5年目>
島 孝明東海大市原望洋高→2016年3位)※すでに現役引退
種市 篤暉八戸工大一高→2016年6位)

<高卒4年目>
安田 尚憲履正社高→2017年1位)

<高卒3年目>
藤原 恭大大阪桐蔭高→2018年1位)
山口 航輝明桜高→2018年4位)
古谷 拓郎習志野高→2018年6位)
土居 豪人松山聖陵高→2018年8位)

<高卒2年目>
佐々木 朗希大船渡高→2019年1位)
横山 陸人専大松戸高→2019年4位)

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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