2020四国アイランドリーグplusAWARAD開催!MVPは読売ジャイアンツ育成7巡目指名の戸田 懐生(徳島インディゴソックス)!
来季からNPBの世界に進む左から行木 俊・石井 大智・戸田 懐生
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から6月20日に無観客で約3か月遅れ、ワンシーズンで開幕。4球団76試合ずつの公式戦を経て、高知ファイティングドッグスとのデットヒートを制した徳島インディゴソックスの2年連続6度目の総合優勝で16年目の幕を閉じた日本独立リーグのパイオニア的存在である四国アイランドリーグplus。
そのフィナーレを飾る「2020四国アイランドリーグplusAWARAD」が10月29日(木)・愛媛県松山市の「山の手迎賓館」において開催された。
報道陣のみの公開。youtubeチャンネルでの生中継など、例年とは異なる形での開催とはなったが、会自体は結婚式場などで普段は使われる会場の雰囲気も手伝い荘厳かつ華やかな空気が流れる中で進行。会の冒頭・運営会社の株式会社IBLJ・馬郡 健代表取締役社長が「今年1年の大切な瞬間をチャレンジしてくれた選手たちの手助けをしたいと考えていたが、全ての試合を終えることができた。来年もwithコロナの中で新しいリーグの形を考えていきたい。これからもご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」とあいさつすると、大きな拍手がシャンデリアと吹き抜け屋根に鳴り響いた。
その後はリーグ総合優勝と福岡ソフトバンクホークス3軍との対戦成績で順位を決めるソフトバンク杯(2勝2敗)の2冠を成し遂げた徳島インディゴソックスを筆頭に各種表彰式へ。MVPには最多勝(9勝5敗)・最多奪三振(139奪三振)・ベストナイン投手部門と投手3タイトルを獲得した最速150キロ右腕・戸田 懐生(徳島インディゴソックス・投手)が2年目で初の栄冠に輝いている。
そして読売ジャイアンツ育成7巡目指名を受けた戸田が「MVPという賞を取れたことを自信に、一日でも早く支配下登録されるように頑張っていきたい」と意気込みを述べ、さらに阪神タイガース8巡目指名の最速153キロ右腕・石井 大智(高知ファイティングドッグス・投手)が「高知は阪神さんと縁が深い球団なので、藤川 球児さんのような勝負士として頑張りたい」。
そしてリーグドラフト最上位指名の広島東洋5巡目指名を受けた最速153キロ右腕・行木 俊(徳島インディゴソックス・投手)が「チームの主軸になって頑張りたい」と壇上でそれぞれあいさつを述べると、一段と大きな拍手が2021年への希望の鐘のごとく鳴り響いていた。
四国アイランドリーグplusの選手たち・吉田 篤史徳島インディゴソックス監督・馬郡 健代表取締役社長での集合写真
なお、本文に記した他の個人表彰選手は以下の通りとなっている。
<ベストナイン>
捕手:佐々木 裕弥(徳島インディゴソックス)
一塁手:小笠原 康仁(愛媛マンダリンパイレーツ)
*最多本塁打賞(7本)も同時受賞
二塁手:宝楽 健吾(香川オリーブガイナーズ)
三塁手:安田 寿明(高知ファイティングドッグス)
遊撃手:中村 道太郎(香川オリーブガイナーズ)
外野手:サンフォ・ラシィナ(高知ファイティングドッグス)
*打点王(30打点)も同時受賞
外野手:勝岡 静也(高知ファイティングドッグス)
外野手:宋 皞均(香川オリーブガイナーズ)
指名打者:新城 翔太(徳島インディゴソックス)
*首位打者(173打数57安打.329) 最多盗塁(21盗塁)も同時受賞
最優秀防御率:歳内 宏明 防御率0.42(香川オリーブガイナーズ→東京ヤクルトスワローズ)
最多勝利 萩原 拓光 9勝5敗
最多セーブ 平間 凛太郎 18セーブ
最優秀審判:小石澤 進
(記事:寺下 友徳)