両極端だった田口麗斗と堀瑞輝の2人。退任する名将・迫田守昭監督の印象に残った教え子たち
左から田口麗斗(現巨人)、堀瑞輝(現日ハム)
広島新庄で指揮を執る名将・迫田守昭監督が1日、退任することが報じられた。2007年秋に監督に就任した迫田監督は計4回の甲子園出場に導いた。母校・広島商時代も計2回の甲子園出場しているが、就任時期は12年半と長い時間をかけて広島新庄を全国レベルの強豪に育て上げた。
そんな迫田監督だが、これまでに多くの選手を育ててきた。その中でもプロに入り、「特色がありレベルの高い選手でした」と印象深く残っていたのが、田口麗斗(巨人)、堀瑞輝(北海道日本ハム)の2人だった。
「田口は入学当初から投げることやフィールディングのレベルが高い投手でした。それ相応の力を持っておりレベルを高めるだけで、何でもできる器用さがありましたが、しっかり練習を見ておかないといけなかったです。
逆に重たくて速いボールを投げるのが強みで、不器用でもしっかりと練習をしていたのは堀でした」
田口投手のような要領の良さ、堀投手のような真面目さのバランスを注意深くみて育ててきたのが良かったのではないか、と迫田監督は振り返ってくれた。迫田監督の教えを胸に、2人には今後もプロの第一線で活躍してくれることを楽しみにしたい。
(記事=田中 裕毅)
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