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ヤクルト・ベテラン雄平の力必要、宮台&歳内にも期待大

2021.07.24

ヤクルト・ベテラン雄平の力必要、宮台&歳内にも期待大 | 高校野球ドットコム
香川オリーブガイナーズ時代の歳内 宏明

 プロ野球は前半戦を終え一軍は東京オリンピック開催に伴う中断期間に入った。日本代表に招集されている選手以外は、練習や二軍戦で汗を流している。そのなかには前半戦で一軍未出場だった選手も多い。

 前半戦を3位で折り返したヤクルトでは、今シーズンが19年目の大ベテランである雄平が一軍で未出場となっている。二軍戦でも39試合に出場し打率.189(90打数17安打)、2本塁打、13打点。OPS(出塁率+長打率)も.548となかなか調子が上がらない。優勝を争うことになる後半戦では若い選手の勢いだけでなく、経験値のあるベテランの力も必要となってくる。

 2015年のリーグ優勝時にレギュラーとして活躍し、優勝を決めるサヨナラ打を放った雄平の昇格に期待したいところ。そのためにもまずは二軍で結果を残したい。

 その他ではオープン戦では9試合の出場で打率.345(29打数10安打)、4本塁打と結果を出した濱田 太貴も一軍未出場。二軍でも4月28日を最後に出場していない。

 投手陣ではドラフト1位ルーキーの木澤 尚文が一軍デビューを果たせていない。他球団含めたドラフト1位ルーキーで大卒、及び社会人出身で一軍未出場は木澤だけ。しかし、伊藤 智仁コーチはエキシビションマッチで一軍に呼ぶことを示唆しており、その結果しだいでは後半戦での一軍登板があるかもしれない。

 今シーズンからチームに加わった宮台 康平も二軍での登板が続いている。5月29日に一軍昇格をしたものの、登板機会がないまま6月8日に登録を抹消された。二軍ではチーム最多の17試合に登板しており、後半戦でも昇格チャンスは訪れそうだ。

 同じ左腕の久保 拓眞中尾 輝も二軍調整中。現在、一軍の中継ぎ左腕は坂本 光士郎ただひとりだけとなっており層は厚くない。中断期間中の二軍戦やエキシビションマッチでアピールを重ねたいところ。

 昨シーズン後半戦で先発ローテーションに入った歳内 宏明は、4月2日に一軍登録されるも2日後には登録を抹消された。二軍では4月23日を最後に登板がなかったが、7月20日に復帰し1回無失点とまずまずの内容。長いイニングを投げられるようになれば一軍昇格も見えてくる。

 後半戦も優勝争い、上位争いに踏みとどまるためにも、二軍で調整を続けている大ベテラン雄平らの巻き返しに期待がかかる。

【ヤクルトの前半戦一軍未出場選手】

<投手>
木澤 尚文(慶応高→慶応大→2020年1位)
市川 悠太明徳義塾高→2018年3位)
鈴木 裕太日本文理高→2018年6位)
久保 拓眞自由ケ丘高→九州共立大→2018年7位)
歳内 宏明聖光学院高→2011年2位)※ドラフト指名は阪神
中尾 輝杜若高→名古屋経済大→2016年4位)
嘉手苅 浩太日本航空石川高→2020年6位)
宮台 康平湘南高→東京大→2017年7位)※ドラフト指名は日本ハム
蔵本 治孝(神戸国際大付高→岡山商科大→2017年3位)

<野手>
松本 直樹丸亀高→立教大→西濃運輸→2017年7位)
雄平東北高→2002年1巡)
濱田 太貴明豊高→2018年4位)
大村 孟東筑高→福岡教育大→九州三菱自動車→BC石川→2016年育成1位)

(文=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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