News

太りにくい体質と体づくり

2018.12.07

太りにくい体質と体づくり | 高校野球ドットコム
乳酸菌を含む食品なども考慮しつつ、食事の栄養バランスも見直そう。

 体づくりのためには「トレーニング」「休養」「栄養」のバランスが大切です。どれか一つが極端に欠けてしまったり、過度に執着したりした状態では健康的で、野球選手の理想とする体に近づくことはむずかしいと言えます。ところが「とにかく体を大きくしたい」と極端に食事量を増やし、時には炭酸飲料やカロリーの高い菓子、ファストフードなどを選んで食べるといった自己流の食事法を実践する選手もいます。その理由をたずねてみると「太りにくい体質だから、とにかく何でもいいのでカロリーの多いものをたくさん食べる」と言います。太らない、太れないことを体質のせいにしていないでしょうか。そして何より太りにくい体質というのは存在するのでしょうか。

 太りやすい体質、太りにくい体質を決定づけている要因の一つに腸内環境が挙げられます。食事によって体内に運ばれた栄養素は消化・吸収の過程を経て、血流に乗って運ばれ、必要な細胞に届けられるような仕組みになっていますが、このときに腸内環境が乱れていると、消化・吸収に必要な腸内細菌が不足し、カロリーを摂取してもうまく体内に取り込めずにそのまま排出されてしまうことが考えられます。いくら食べても太らないというのはカロリーを摂取していてもそのまま体の中を通過して出ていくような状態とも言えるでしょう。

 

 こうした腸内環境を改善させるためにはバランスの良い食事をとることが大切です。食べものの好き嫌いが激しかったり、極端に食べないものがあったりするとやはり腸内環境は乱れてしまいます。特に食物繊維の多いもの(大根、ごぼうなどの根菜類、きのこ類など)や乳酸菌を含むもの(ヨーグルトやキムチ・チーズなどの発酵食品など)を意識しながら食べることを心がけましょう。便秘や下痢といった腸のトラブルを抱えていると、腸内環境だけではなく、試合前のコンディションなどにも影響を及ぼすことがあります。野球選手としては日頃から腸内環境を整えておくようにしましょう。

 

 太りにくいのは体質だけではなく、さまざまな要因が考えられるものです。食事内容を見直すことはもちろん、食事量(不足していないか)、休養面で十分な睡眠がとれているかといったこと(十分な成長ホルモンによって筋肉は再生される)なども改めて確認するようにしてみましょう。

 

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?