手軽にできる!テニスボールを使ったコンディショニング方法
テニスボールを使って疲労のたまりやすいところをほぐすようにしよう
実践練習が多くなってきたり、春休みに入って平日に比べて練習量が増えたりしてくると、どうしても疲労がたまりやすくなります。さらに練習試合などが続くと気持ちも体も力が入ってしまい、終わったときにはクタクタになってしまうことも。練習後のセルフコンディショニングはケガを予防するために必要不可欠なものですが、手軽にできるテニスボールを使ったコンディショニング方法をチェックしてみましょう。
《足裏をテニスボールでコロコロ》
足裏は常に体重を支えているため、疲労がたまりやすいところです。また足裏の疲労はその上に位置する膝や腰などにも影響を及ぼしやすいため、こまめにケアをしておくと良いでしょう。裸足になって足裏にテニスボールを置き、適度に体重をかけながら足裏をほぐすようにしましょう。強い痛みを伴うと逆に大きな刺激となって筋肉が縮こまりやすいので、気持ちいいという程度の圧をかけることがポイントです。
《座った状態でお尻をほぐす》
お尻の部分は疲労によって柔軟性が低下しやすく、硬くなったお尻の筋肉は腰痛などを引き起こす要因ともなります。お尻の部分をほぐすには椅子などに座るときに、椅子とお尻の間にテニスボールをはさむようにして座ると荷重によって筋肉がほぐれ、伸ばすことができます。こちらも痛くない程度の負荷に調節しながら行うようにしましょう。
《太ももの側面をほぐす》
野球のプレーは踏ん張ったり、急に止まったりすることも多く体の外側に大きな外力がかかって、筋肉の柔軟性が低下しやすくなります。太ももの外側にある腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)なども硬くなりやすいため、テニスボールを使ってゆっくりとほぐすようにしましょう。強い痛みがある場合はムリにほぐそうとせず、筋肉が硬くなっていることを確認しながら少しずつ圧を加えていくようにするとよいでしょう。筋疲労からくるの腰痛の場合、この腸脛靱帯をほぐすようにするだけでもずいぶん軽くなることがあります。
文:西村 典子
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