近大優勝のウラにある、監督の選手掌握術!
関西学生野球連盟の春季リーグ戦を制した近畿大学
関西学生野球連盟の春季リーグ戦は、昨日(5月29日)に行われた立命館大学と同志社大学の試合で全日程を終了しました。
≪順位≫
1位:近畿大学 10勝1敗 勝ち点5 ※完全優勝
2位:立命館大学 9勝4敗 勝ち点4
3位:関西大学 7勝5敗 勝ち点3
4位:関西学院大学 5勝7敗 勝ち点2
5位:同志社大学 3勝9敗 勝ち点1
6位:京都大学 2勝10敗 勝ち点0
近畿大学は8季ぶり45回目の優勝です。かつて上宮を率いてセンバツ優勝、東大阪大柏原でも[stadium]甲子園[/stadium]に導いた田中秀昌監督が就任してから初めてリーグを制しました。試合に出場している4年生は少ないものの、「対戦相手の偵察などを含め裏方として支えてくれた」と感謝します。各カード1戦目の前日には田中監督と主務の赤間亮介マネージャー(4年・近大附)、それに4年生の選手たちを連れて生駒市内にある寮の近くの【音の花温泉】に行くことをルーティーンとしてきました。試合中も緊張している選手の元へ行き、「温泉の泉質はどうだった?」と聞いてリラックスさせたそうです。
さらに今シーズンからは『目標設定シート』を導入。各選手が短期、中期、長期と目標を書き、そこに向って練習を積み重ねてきました。防御率0.26で最優秀選手、最優秀投手、ベスト9の個人三冠を受賞した岡田和馬投手(4年・南陽工)は「[stadium]神宮[/stadium]で優勝」と最終目標を書いたそうです。「[stadium]神宮[/stadium]では自分の一番良い投球を見せたい」と話してくれました。
6月5日から始まる全日本大学野球選手権に4年ぶりに出場する近畿大学。初戦の相手はドラフト候補・近藤弘樹投手(4年・安佐北)を擁する岡山商科大学です。田中監督にとっては、高校と大学両方での全国優勝を目指します。
(文:松倉雄太)