大垣日大・阪口慶三監督

 第95回記念大会となる23年センバツの出場校が決定した。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。

 昨年の秋季東海大会で4強に入った大垣日大(岐阜)は、2年連続5度目のセンバツ出場を決めた。過去の主なセンバツ成績は以下の通り。

★2007年
1回戦:〇7対4 北大津(滋賀)
2回戦:〇4対1 都城泉ヶ丘(宮崎)
準々決勝:〇9対1 関西(岡山)
準決勝:〇5対4 帝京(東京)
決勝:●5対6 常葉菊川(現・常葉大菊川=静岡)

 各地区の補欠1位校のなかから、守備などを重視して選考される希望枠でセンバツに初出場した2007年にいきなり準優勝の好成績を収めた。先行逃げ切り、逆転勝ちと多彩な戦い方で、チャンスを逃さない集中力と効率のいい攻め、堅実な守りを甲子園で披露した。

 その後、2010年には2回戦で大阪桐蔭(大阪)を破るなど4強に入っている。2011年と昨年はともに2回戦敗退。今センバツは伝統の粘りの野球で悲願の初優勝を狙う。