女子野球の世界大会をポニーが開催 民間レベルでは世界初となる大舞台が実現
日本ポニーベースボール協会が女子野球の世界大会を開催する
日本ポニーベースボール協会は1日、記者会見を開き、2023年シーズンの取り組みとなる「2023 PONYアクションプラン」を発表した。
今回の会見に来日したエイブラハム・キー氏による挨拶では、「大切な少年、少女の成長を見守るということが我々のミッションであり、子どもたちに試合を通じて人生の色んな経験を学んでもらうために、野球、ソフトボールのプラットフォームを提供しています」と協会全体が子どもたちの将来を思って取り組んでいることを改めて主張した。
その象徴となりそうな新たな取り組み「ECCインビテーション SSKカップ 第1回PONY Girls Baseball World Series」が2023年から開催される。
この会見に同席したSSKの安井氏は「日本でも野球は非常に楽しいスポーツですので、女性の方にも楽しんでいただきたいと思っていたので、今回の話を喜んで受けさせていただきました」と話した。
民間団体のレベルでは世界初となる女子野球のワールドシリーズで、7月31日から8月4日の決勝まで、栃木県の小山市と栃木市で開催される。
大会は中学生以下のU‐15、さらに社会人まで参加可能なオープンの2カテゴリーで開催できるように準備を進めている。どちらも既に参加チームの募集が始まっており、世界各国の参加も続々と決まっているという。
世界を相手に、日本の女子選手が真剣勝負で勝利を目指す。競技性の観点で盛り上げていくことはもちろんだが、ポニーの理念である選手育成も忘れてはいない。「親睦を深める、国際経験を深めることが非常に重要だと考えています」と選手たちのキャリア形成のために、あらゆるイベントを行うという。パーティーをはじめとしたイベントを通じて、国際交流を深めることも、今回の大会の狙いだ。
広澤克実理事長も会見の最後には、「(女子選手たちが)日本中を沸かせてくれたらいいなと思いますので、選手たちを取り上げていただけたらと思います」と期待していた。米国が発祥の地となり、世界に組織を有するポニーだからこそ実現したともいえる国際経験の場。1人でも多くの選手が世界を知り、今後のキャリアに繋げるような大会にできれば、ポニーの新たな魅力となるに違いない。