1月28日に、いよいよ2022年選抜高校野球大会の出場32校が決定する。これまでに数々のドラマを生んできたセンバツ出場校の発表。今年はどんなドラマが待っているのだろうか。

 運命の日を前に、過去のセンバツ出場決定で起こった「サプライズ」を振り返ってみたい。

あわせて読みたい!
県4強、近畿16強敗退でまさかの吉報!1984年センバツで起こったサプライズ選出
初戦敗退も「センター返し」が評価され逆転選出!2003年センバツの近畿6枠目争い
条件重なり和歌山の古豪が逆転選出!70年ぶりの出場を勝ち取った2007年センバツ
菊池、大谷、佐々木...花巻東のスター数珠繋ぎは2009年センバツ「逆転選考」から
「東北絆枠」選出の山形中央、落選酒田南も意地見せた!2013年センバツのドラマ
激戦の選考だった2017年センバツの「慶應VS日大三」メンバーのレベルも高かった!
153キロ左腕を擁した横浜が「史上初」パターンで選出された2019年センバツ選考

2013年(平25)第85回大会


 区切りの第85回記念大会の特別枠として「東北絆枠」が増設された。通常の東北2枠に加え、前年の明治神宮大会で仙台育英(宮城1位)が優勝したことで「神宮大会枠」も獲得して計4校が選考された年だった。前年秋の東北大会での4強が選ばれると思ったが、「東北絆枠」の選考は特別なものであったことから成績とは逆転の現象が起きた。

 通常の2枠としては優勝した仙台育英と準優勝の聖光学院(福島1位)が順当に選出された。さらにもう1枠として、4強に進み、のちにソフトバンクに入団する松本 裕樹投手擁する盛岡大附(岩手1位)が選ばれた。4校目は残るベスト4の酒田南(山形1位)が選ばれると思われていたが…。

 「東北絆枠」は2011年の東日本大震災から復興に向かう東北勢を支援する意味合いも込められて設けられた。通常の一般枠の選考基準とは違った視点での選考基準が設けられた結果、4強の酒田南ではなく、8強どまりだった山形中央(山形2位)が選ばれた。3年前に21世紀枠で選出されて以来も、実力をつけていたこと。人間力を磨く教育や、ボランティア活動にも力を入れ、地域からの信頼が厚いことも評価された。選考委員会は「東北全県の中からキラリと光る何かを持っているチームを選びたかった」と説明している。

 山形中央はセンバツ初戦となった2回戦で、岩国商(山口)に快勝してチーム甲子園初勝利を挙げている。この年のセンバツに選ばれた東北4校すべてが初戦突破を果たしたが、センバツ史上初のことだった。3回戦では2年生左腕・小島 和哉投手(現ロッテ)擁して優勝した浦和学院(埼玉)に敗れている。

 ちなみに、センバツ後の春季山形大会で、因縁の2チームが準々決勝で対戦。落選した酒田南が5対4で山形中央を下し、前年秋の決勝(3対2)同様に直接対決では勝利している。夏は対決することなく、ともに準決勝で敗れ甲子園は逃した。

(文=浦田 由紀夫)