西武の呉 念庭が好調だ。6試合連続安打と波に乗った状態で交流戦を迎える。

 呉は岡山県共生高から第一工業大を経て2015年ドラフト7位指名で西武に入団した。昨シーズンまでの4年間では117試合の出場で打率.202(249打数44安打)と結果が出ていなかった。

 しかし、今シーズンはすでに42試合に出場。打率.267(155打数36安打)、4本塁打とキャリアハイを残そうとしている。ドラフト下位指名の6年目。結果を残すことができなければ後がないシーズンでブレイクしつつある。

 この呉の指名された2015年のドラフトを振り返ってみると、下位指名(5位指名以下)から多くの選手が一軍で活躍している。

 野手では呉と同じく今シーズンブレイクしている杉本 裕太郎徳島商→青山学院大→JR西日本→オリックス10位)も2015年ドラフト組となる。「ラオウ」の愛称で親しまれている杉本は、すでに自己最多を上回る11本塁打を記録。規定打席にも到達した上で、打率.294(136打数40安打)と3割近いアベレージも残している。5月に入ってからはほぼ4番を任されており、中嶋聡監督の信頼も厚い。

 育成では増田 大輝小松島高→近畿大(中退)→徳島インディゴソックス→巨人育成1位)が足のスペシャリストとして結果を出した。

 その他では西川 龍馬敦賀気比高→王子→広島5位)、阿部 寿樹一関一高→明治大→Honda→中日5位)、山崎晃大朗(青森山田高→日本大→ヤクルト5位)といった主力クラスもドラフト同期にあたる。

 ここまで取り上げた選手たちはいずれも大卒、もしくは社会人出身だが、高卒組では渡辺 大樹専大松戸高→ヤクルト6位)が、代走、守備固めなどで存在感を出しつつある。

 一方の投手陣では先発ローテーションに定着した青柳 晃洋川崎工科高→帝京大→阪神5位)とセットアッパー中川 皓太山陽高→東海大→巨人7位)が下位指名から躍進した。

 このようにドラフト下位指名からでも、6年目になれば確固たる主力に成長している選手も多くいる。高卒、大卒、社会人、そして独立リーグと各カテゴリーから活躍者が誕生しているのも興味深い。

<2015年ドラフト下位指名の主な選手>

・野手
阿部 寿樹一関一高→明治大→Honda→中日5位)
西川 龍馬敦賀気比高→王子→広島5位)
山崎晃大朗(青森山田高→日本大→ヤクルト5位)
渡辺 大樹専大松戸高→ヤクルト6位)
呉 念庭岡山県共生高→第一工業大→西武7位)
杉本 裕太郎徳島商→青山学院大→JR西日本→オリックス10位)
増田 大輝小松島高→近畿大(中退)→徳島インディゴソックス→巨人育成1位)

・投手
青柳 晃洋川崎工科高→帝京大→阪神5位)
中川 皓太山陽高→東海大→巨人7位)

※数字は2021年5月23日終了時点

(記事=勝田 聡)