高橋昂也が3年ぶりの一軍登板!NPBに花咲徳栄OBは何名?
高校時代の高橋昂也
4月18日に行われた中日対広島の試合に高橋昂也(広島)が3年ぶりとなる一軍登板を果たした。先発としてマウンドに登った高橋は、勝ち星こそつかなかったものの5回無失点、被安打1、奪三振5と堂々のピッチング。次回以降の登板へ大きな期待をもたせる内容だった。
そんな高橋は埼玉県の強豪・花咲徳栄高出身だ。県内では浦和学院高と並んで多くのNPBプレーヤーを輩出している。投手では高橋の他に清水達也(中日)がいる。清水は2017年夏の甲子園で優勝投手にも輝いた右腕。同年のドラフト4位で指名され中日に入団した。昨シーズンまでに16試合の登板で3勝3敗、防御率4.14と確固たる実績を残していないものの、まだ高卒4年目。これからの飛躍に期待がかかっている。
野手では大瀧愛斗(西武/登録名:愛斗)の活躍が目覚ましい。高卒6年目の今年は開幕一軍こそ逃したものの、4月8日に登録されると即スタメン出場を果たす。3打席目に今シーズン初安打を記録すると、翌日の試合ではプロ初本塁打を放つ。さらには2本目まで記録してみせた。外国人選手の合流が遅れる中で、「6番・右翼」に定着しつつある。
愛斗のチームメートである西川愛也は、4年目の今シーズンすでに自己最多の10試合に出場している。
開幕前にもっとも注目を浴びていた同校OBは野村佑希(日本ハム)だった。高卒3年目となった野村は開幕戦から6試合連続安打と絶好のスタートを切る。この活躍で「5番・三塁」の座を手中に収めたかに見えたが、左膝関節炎を発症し4月12日に登録を抹消されている。しかしすでに二軍戦には出場しており、最短での一軍復帰も視野に入ってきた。チームが低迷しているだけにカンフル剤としての役割が求められる。
ここ数年は正捕手候補として見られていた若月健矢(オリックス)は苦しんでいる。開幕一軍に名を連ねているが、ここまでの出場はわずか2試合。正捕手争いからは一歩後退した感がある。とはいえ若月もまだ26歳。老け込む年齢ではない。再度、正捕手の座を勝ち取ることに期待がかかる。
その他では楠本泰史(DeNA)、韮沢雄也(広島)、井上朋也(ソフトバンク)らが同校のOBだ。
ここまでは愛斗や野村といった野手の活躍が目立っていたが高橋が好投した。投打ともに花咲徳栄高OBに注目だ。
【花咲徳栄高出身の現役選手】
※2021年NPB所属
若月健矢(花咲徳栄高→オリックス2013年3位)
大瀧愛斗(花咲徳栄高→2015年西武4位)※登録名は愛斗
岡崎大輔(花咲徳栄高→2016年オリックス3位)※現在は育成契約
西川愛也(花咲徳栄高→2017年西武2位)
清水達也(花咲徳栄高→2017年中日4位)
楠本泰史(花咲徳栄高→東北福祉大→2017年DeNA8位)
野村佑希(花咲徳栄高→2018年日本ハム2位)
韮沢雄也(花咲徳栄高→2019年広島4位)
井上朋也(花咲徳栄高→2020年ソフトバンク1位)
(記事:勝田 聡)