巨人の高卒育成指名選手は背番号「0」を取れるような活躍ができるか?
木下 幹也(横浜)
巨人は育成選手で一挙12名を指名した。
育成選手の背番号は0をとると、偉大な選手となる。今回は高卒選手をピックアップしたい。
育成1位 岡本大翔(米子東)025
育成3位 笠島尚樹(敦賀気比)011
育成4位 木下 幹也(横浜)018
育成6位 17556(唐津商)006
育成8位 阿部 剣友(札幌大谷)051
0をとれば岡本大は岡本和真(智辯学園出身)、笠島は斎藤雅樹(市立川口出身)、木下は菅野智之(東海大相模出身)、坂本は同姓同名の坂本勇人(光星学院出身)、阿部は巨人ではなく、MLBで活躍したランディ・ジョンソンとなる。
この5人は非常にポテンシャルが高い逸材だ。岡本大は振り幅が大きく、ツボに入れば簡単にスタンドインできるパワーがあり、遊撃守備を見てもしなやかでグラブ裁きも巧みで強肩。
笠島は完成度が高く、低めに抜群のストレートを投げ込めるクレバーな投手。
木下は好調時の威力抜群の速球と高速フォークが光る。
坂本はスローイング1.8秒台の強肩、パンチ力ある打撃もあり、山瀬慎之助(星稜出身)の良い競争相手になりそうだ。
阿部は高校1年のフォームと比べるとだいぶ洗練されてきた。努力できる素質がある。
育成選手は完成度の高い選手と荒削りながら支配下に負けないポテンシャルを持った選手を指名しており、ソフトバンクに負けないスケールの大きい球団を目指そうとしているのが分かる。
この指名方針が実ることになれば、「育成の巨人」として評価されるだろう。
(記事=河嶋宗一)
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