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高校最後の夏2回戦負けから世代一のキャリアを歩む。新時代の剛腕・山本由伸(オリックスバファローズ)の最後の夏

2020.07.24

高校最後の夏2回戦負けから世代一のキャリアを歩む。新時代の剛腕・山本由伸(オリックスバファローズ)の最後の夏 | 高校野球ドットコム
都城時代の山本由伸

 昨年はパ・リーグ最優秀防御率のタイトルを獲得し、シーズン後に行われたプレミア12ではセットアッパーを務め、大会初優勝に貢献。今シーズンもすでに3勝をあげている若き剛腕・山本由伸。今回はその山本由伸の高校最後の夏の大会を振り返りたい。

山本由伸 (都城・2016年)
宮崎大会
2回戦 7対3 延岡学園
3回戦 0対2 宮崎商業

 大会前から同世代の東京ヤクルトスワローズの梅野雄吾(九産大九州)、阪神タイガースの浜地真澄(福岡大大濠)、昨年のドラフト会議で巨人に入団した太田 龍(れいめい)らとともに九州四天王として注目を浴びていた山本由伸。2回戦では強豪・延岡学園に対し好投を見せ、7対3で勝利を収めたものの、続く3回戦での宮崎商業戦に0対2で敗れ、大会から姿を消した。

 そのため能力的なものは群を抜いたものがあったものの、それほど注目度は高くなかった。

 2016年のドラフト会議でオリックスバファローズから4位指名を受け入団すると、1年目にプロ初勝利をあげ、2年目はセットアッパーとして1軍に定着し、36HPを記録。

 3年目となった昨シーズンは先発に転向、序盤は勝ち星に恵まれない試合が続くも最終的には8勝をマーク。途中ケガによる離脱はあったものの、シーズン最終戦で規定投球回にも到達し、見事に最優秀防御率のタイトルを獲得。高卒3年目、1点台でのタイトル獲得は江夏豊以来の快挙。さらにはプレミア12も経験し、成長とともに同世代を大きくリードするキャリアを歩んでいる。

 今シーズンも順調な滑り出しを見せている新時代の剛腕の更なる活躍に期待したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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