村上宗隆、清宮幸太郎だけじゃない! 湯浅大、高松渡ら高卒3年目の俊足系、守備型野手が急浮上
滝川二時代の高松渡(中日)と健大高崎時代の湯浅大(巨人)
待ちに待ったプロ野球の開幕まであと1週間ほどとなった。無観客ではあるが、練習試合が行われており全国各地に球音が戻ってきた。
そんな中、6月10日の日本ハム対ヤクルト戦で村上宗隆(九州学院→ヤクルト)と清宮幸太郎(早実→日本ハム)のふたりが本塁打を放った。
村上は昨シーズン一軍で結果を残しているチームの顔。清宮も村上には劣るとはいえ、通算15本塁打を放った逸材。ともに大砲候補として大きな期待がかけられているなか、しっかりと結果を残した格好だ。
そんなふたりは2017年のドラフトで入団した高卒3年目の同期にあたる。ドラフト時は清宮、そして安田尚憲(履正社→ロッテ)が抜けた存在だったが、現時点における実績では村上が一歩も二歩もリードしていることに疑いの余地はない。しかし、清宮をはじめその他にもブレイクを果たしそうな同学年の選手が多くいる。
そのひとりが湯浅大(巨人)である。健大高崎高校からドラフト8位で巨人に入団した湯浅。昨シーズンまで一軍での出場は1試合もない。しかし今年は春季キャンプ、オープン戦、そして練習試合と結果を残し開幕一軍入りも目前に迫っている。6月に入ってからの練習試合では打率.467、2本塁打、8打点と絶好調。坂本勇人が離脱していることもあり遊撃手での開幕スタメンもありえそうだ。
滝川二高時代から俊足で知られていた高松渡(中日)も躍動している。6月の練習試合ではランニング本塁打を含む2本塁打と打撃面でアピールした。現時点において本職である二塁のレギュラー獲りは簡単ではない。しかし、昨シーズンシーズン途中出場メインながら一躍大出世した周東佑京(ソフトバンク)のような存在になる可能性も十分にありそうだ。
村上や清宮と同じドラフト1位組では、広陵高から広島へ入団した中村奨成も二軍で結果を残している。練習試合再開後は連日のように安打を重ねており打率は4割を超えた。捕手ということもあり、すぐに一軍でスタメン出場は難しいが、ようやく開花の兆しを見せたのはチームにとって大きい。開幕後も二軍で結果を残すことができれば、昇格のチャンスはあるかもしれない。
その他では廣澤伸哉(大分商→オリックス)、リチャード(沖縄尚学→ソフトバンク)らも一軍で出番を掴んでおり、虎視眈々と開幕一軍入りを狙っている。
今年、村上や清宮の同級生たちが一気に開花するかもしれない。
(記事=勝田聡)
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