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【動画】夏13連覇!福島の超名門・聖光学院が実践する16個のアップを再び紹介!

2020.05.06

 夏の福島大会で13連覇達成を果たし、絶対王者として君臨する聖光学院。現在の最多連続出場は和歌山中(現桐蔭)が持つ14回連続出場。つまり1位タイに王手をかけている状態なのだ。今回は2017年に一度紹介した、超名門が実践するアップを再び紹介。自宅で自主練習をしている選手も取り入れてみてはどうだろうか。

1.ダイナミクス
肩関節を軟らかくするためにやっていく。肩を伸展させて、肩の柔軟性を出していく。このとき、肩を外転させたり、内転させることを意識。

2.サイドステップ
ダイナミクスのサイドバージョン。狙いは肩を回すことで肩関節の柔軟性を出していくことにある。

3.モモ上げ(ハードリング)
投げる動作、打つ動作の中では足を上げて立ちの姿勢になるときがある。このメニューは、立ちの姿勢につながっていて、モモ上げをしていきながら、野球の動作につなげることを意識してやっていく。

4.快調走
普段の80パーセントぐらいの力でフォームを意識して走る。ランメニューの中で、たびたび快調走を入れていくが、自分のフォームを整えていくのが狙い。このランメニューの中で一番大事なメニューで、ここでフォームをしっかりと意識して走る。

5.サイドハードル
横向きになってモモ上げをしていくが、このとき、少しずつモモを上げるペースを速めていく。この動きで意識するのは股関節を動かすこと。モモ上げをしていきながら、股関節の柔軟性を出すためにやっていく。

6.クロスランジ・サイドランジ
体の向きを真っすぐにして、捕球動作を意識して、足を交差させる。このメニューは試合前のアップの中では必ず取り入れている。骨盤の向きを変えてやらないと意味がないため、ジョグストレッチを取り入れながらやっている。

7.キャリオカステップ(通称:キャリオカ)
横向きに下半身をひねりながらステップしてくもの。これは体幹のねじれを意識していくことが大事。この動きが野球の何につながるかというと、打つ時のトップを取った時の動作につながることが多く、体のキレが良くなるため、試合前のアップにも取り入れている。

これをしっかりとできるようになれば、動作の切れが良くなる。

8.カウンターキャリオカ
キャリオカステップの上位版で、非常に難しい動作。

9.エフアール
走る動作を矯正する目的でやっている。

10.片足モモ上げ
立ちを意識してやるメニュー。これは往復で行う。地面に足を捉えることを意識してやることが大事だが、注意してほしいのは、前かがみになったり、後ろに重心がかかりすぎてもNG。そのため地面の真下捉えること。そうすると、周りから止まっているように見える。

足首を90度で上げて保つことを大事。NGポイントはつま先から入ったり、踵から入ったりすること。足首をロックして足全体で捉える踏み込みが大事で、これが走る動作につながっていく。

11.伸脚ステップ
走る時の重心の前に足がついたり、重心の後ろに足がついてしまうと、走りにくくなってしまうため、注意が必要。

12.ダブルアーム
走る動作の中で、手を体の後ろで使ってしまうと、体の前で手を使わないと良いパフォーマンスにならない。それを矯正するために体の前で使うことが大事。

13.バウンディング
走る動作の中で、手と足を上げるタイミングが合わせるためのメニュー。このメニューのポイントは足全体で地面を捉えるイメージ。このイメージは、走る時も、打撃も、守備を行う時にもつながっていて、たとえば守備をするとき、つま先から捉えてしまうと、上体が突っ込む。また踵から入ってしまうと顎が浮いてしまうため、やはり全体で捉えることが大事で、バウンディングはその練習になる。

14.ドリルダッシュ
走り方を矯正するのが目的。まず20メートルは今までやってきたバウンディングやモモ上げなどを動きをしてから20メートルダッシュをしていく。

15.腕振りなし走
腕を振らないで、止めて走る。なぜこのメニューをやるかといえば、肩を大きく振って走ると、腕と足がなかなか前に出ていかないのでそれを防ぐために行う。

16.フリー
最後はフリー走。そのまま走る選手もいれば、自分の弱点の欠点を克服するためのランメニューを実施する選手もいる。

 アップ1つでも聖光学院が高い意識で取り組んでいることが見えてきた。またこうした事態だからこそ取り入れることで新たな発見があるのではないだろうか。

(動画を見る)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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