不安はあるが仕方ない…正解がわからずも、御殿場西(静岡)は再開の時を待つ
写真は2018年10月から
新型コロナウイルスの影響で思うように練習ができない日々が続く。予定の変更を余儀なくされ、活動自粛中にあるチームが全国で多数である。2018年秋県大会優勝の御殿場西も活動自粛となっている。
3月から活動を自粛しており、春休み中に自主練習という形で選手が学校にきて練習はできたものの、全体でまとまって活動はできていない。そして4月に入ると学校施設での自主練習も出来なくなった。
予定では5月11日から再開することとなっているが、通いの選手は自宅で待機させつつ、寮もある御殿場西は、保護者に帰省の判断を確認し同意をもらった選手だけ寮に残って生活をしている。
手洗いうがいなどを徹底させながら、健康維持のために簡単なランニングや素振りなどをしながら、寮生活を継続している。
「本当は閉めないといけないのかもしれないですが、遠方で帰るのが難しい生徒もいますし、感染者が出ているところに戻るのもかえって危険です。また公共交通機関を使って戻すのも難しいと思いまして、本人と保護者から許可をもらった生徒を残すことにしました」
苦渋の決断を下して寮を開けていることを語った石田一希部長。また、自宅で待機している選手には、家庭環境なども考慮して選手に任せる形で練習をさせている。今の状況には「不安はありますが、仕方がないと思います」と理解をしつつも不安を抱えている。
どうすることが正解なのか、判断をするのが難しい状況にある現在。それは選手だけではなく指導者も同じなのだ。ただ野球が再びできることを信じて、今を我慢して過ごすことがやるべきことなのだろう。
記事:田中 裕毅
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