高校日本代表監督に、明徳義塾・馬淵史郎監督!ヘッドコーチ、コーチを含め、全て甲子園優勝監督!!
馬淵史郎監督(明徳義塾)
日本高等学校野球連盟(日本高野連)は19日に定例の令和元年度第6回理事会を開き、今年の選手権大会後に台湾の高雄で開催される「第13回BFA U18アジア野球選手権大会」に出場する高校日本代表チームの監督を、馬淵史郎氏(明徳義塾監督)に決めました。
馬淵監督は64歳。愛媛・三瓶高校から拓殖大を経て、社会人野球の阿部企業で選手、監督。1990年に明徳義塾の監督に就任し、2002年夏の選手権で優勝。昨夏まで、甲子園春夏通算51勝を挙げ、歴代監督では4位タイとなっています。
馬淵監督は日本高野連を通じ、次のようにコメントしました。
「日本代表監督の指名を受け、身の引き締まる思いです。代表チームの誇りをもち、闘志を前面に出し、目標に向かって挑戦していきます。短期間でチーム力を上げていくことが求められるため、ヘッドコーチ、コーチと十分なコミュニケーションを図り、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう努めていきます。国際大会を勝ち抜くことは容易ではないですが、全国の高校野球関係者の代表として、プレーだけでなく、代表としてのマナー等も恥ずかしくないチームでありたいと思っています。高校球児を目指す子どもたちに夢を持ってもらえるような戦いを目指していきます。」
現役監督が代表監督になるのは、2015年の西谷浩一氏(大阪桐蔭監督)以来5年ぶり。日本高野連では技術・振興委員会を中心に様々な角度から代表監督を選考しました。小倉好正事務局長は、「現役も、OBも含めて選考した結果、最終的に現役の監督にお願いしました。馬淵監督は実績、人物、勝負にかける情熱などの指導力を見て、みんなで相談して決めました」と話しました。
任期は、来年のU-18ワールドカップまでの2年間です。
またヘッドコーチには花咲徳栄の岩井隆監督(50歳)、コーチに智辯学園の小坂将商監督(42歳)と沖縄尚学の比嘉公也監督(38歳)に決まったこともあわせて発表されました。
監督、ヘッドコーチ、コーチの4名は、全員が春か夏の甲子園優勝監督です。特に沖縄尚学の比嘉監督は選手時代にも選抜大会優勝、智辯学園の小坂監督は選手時代に夏の甲子園ベスト4の成績があります。
選抜大会終了後の4月3日からは昨年同様、高校日本代表第1次候補の研修合宿が3日間にわたって行われます。
今年のアジア選手権の日程は、現時点では正式決定はしていないとのことで、決定次第発表されます。今年の夏の甲子園決勝が8月25日と例年より遅くなっているため、日本サイドからは主管の台湾サイドに準備などの面で配慮を依頼しているとのことです。
動き出す、今年の高校日本代表の活動にも注目していきましょう。
(記事=松倉 雄太)
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