21世紀枠候補校の特色を振り返る 伊香、城東など実力校9校がピックアップ
21世紀枠の候補に挙がる城東(徳島)
24日15時に発表される第92回選抜高等学校野球大会の出場校。131校の候補校から正式に選ばれるのは32校。どの学校の下に吉報が届くのか注目されるが、21世紀枠も忘れてはならない。
すでに9地区それぞれの推薦校が決定しており、ここから3校に絞られる。そこで今回は各校の簡単な特徴をまとめた。
・帯広農
2019年のNHK朝の連続テレビ小説のモデル校として有名な帯広農。今年のチームはバッティングに力を入れて全道大会4強にまで勝ち進んだ。寒い時は-15度まで下がる環境の中でも室内練習場を駆使して日々練習をしている。
・磐城
通常7時間目まで授業があり、練習終わりも19時と決まっているため、練習時間は2時間程度。短い時間にはなるが、公式戦を意識した練習で効率の良い練習を重ねてきた。また、野球人口拡大のために、学校の近くにある児童クラブでティーボール教室も開催している。
・宇都宮
文武両道の校風を持つ宇都宮は、現役で東大生を出すなど進学校として実績を持つ。また練習時間も2時間から2時間30分ほどの中でチームを磨き上げ、県大会8強入り。ショート兼ピッチャーの風間奏人、3番・中山太陽の投打の柱がチームの中心として勝利に貢献してきた。
・敦賀
おおよそ2時間の練習時間しか確保できないため、吉長珠輝監督は選手の自宅に足を運んでコミュニケーションを取るなど、選手との連携をしっかり築いてきた。こうした取り組みが実を結び、夏は福井大会1回戦敗退のチームが北信越大会でベスト8まで進出する結果を残すことが出来た。
・近大高専
元プロ野球選手・鬼屋敷正人の母校で、部員は2学年60名の大所帯。8時間目の授業や、実験系の授業がある関係で全体練習をすることが難しい状況の中で秋の三重県大会を優勝。東海大会でもベスト8まで勝ち進むことが出来た。白石晃大と北川創大のバッテリー、さらに主将の田島大輔の3人を中心に高専初の甲子園となるか。
・伊香
近畿屈指の好投手・隼瀬一樹を中心に守り勝つことが武器に、滋賀県大会ではベスト4に進出した。豪雪地帯に学校を構える伊香は湖北地区に当たるが、近年は少子高齢化が進んでいる地域。地域活性化のためにも、選抜の舞台へかける想いは強い。
・平田
制球力が武器の古川雅也と、球威と切れがウリの高橋大樹の2投手。そして投手陣を牽引するキャッチャー・三島毅輔のバッテリーを軸に守備力で中国地区ベスト8まで勝ち進んだ。昨年も21世紀枠の中国地区に選出されている、中国地区屈指の実力校。
・徳島城東
部員18名、マネージャー2名の計20名が狭いグラウンドで練習をしている。県内トップの公立進学校で有名だが、秋季徳島県大会で3位。四国大会まで勝ち進む快進撃を見せた。
・本部
昨秋の県大会ではベスト8まで進出。沖縄尚学に敗れたものの、3対5の接戦を演じた。部員は18名と少ないが、多彩な投手陣を擁し、野手では俊足巧打の島袋 琉生を筆頭に実力を持った選手が揃う。21世紀枠として選抜に出場してベスト4に入った2001年の宜野座以来のセンバツを狙う。
果たして21世紀枠として聖地・甲子園への切符を掴むのはどこなのか。楽しみに待ちたい。
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