約15年の歳月を経て、涌井秀章と渡辺監督の孫・佳明がプロ野球選手として同僚に!
渡辺監督の孫・佳明
涌井秀章(千葉ロッテ 横浜出身)が金銭トレードで東北楽天へ移籍することが決まり話題を呼んだが、その中でこういう巡りあわせもあるのかと感じたことがある。それが渡辺元智監督の孫である渡辺佳明と一緒にプレーすることになったことだ。
涌井と渡辺の関係性はある意味、兄弟のようなものである。2004年夏、涌井がエースとして甲子園に出場したとき、渡辺は甲子園まで応援に駆け付け、野球部寮では、一緒に遊ぶ仲だった。
プロ入りが実現し、2人の対戦が実現したのは6月29日に実現。結果は二打席連続三振と、涌井が勝利した。
そしてこのオフ、金銭トレードで涌井の移籍が決まり、10年以上の歳月をかけ、プロ野球選手として同僚になることが決まったのだ。
こんな巡り合わせもなかなかないだろう。2人にとって活躍をかけたシーズンである。涌井は二けた勝利が7度もある大投手へ成長したが、2017年から2019年まで一桁勝利に終わり、今年は3勝に終わった。主に中継ぎ・クローザーをしていた2012年・2013年以外の先発ローテーションで投げた年の中では最少となった。
渡辺は77試合に出場。218打数49安打1本塁打26打点。同級生で高卒プロ入りした浅間大基、髙濱祐仁よりも出場開会に恵まれ、最も実績を残した。
高校時代の評判でいえば、渡辺よりも2人が圧倒的に上だった。こうして明治大4年間で2人を上回る実力を身に着けつつあるのだから素晴らしい。
ぜひ2人で東北楽天を押し上げる活躍を見せてほしい。
(記事=河嶋 宗一)
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