世界大会後にプロ希望を表明した水上桂(明石商‐東北楽天7位)。武器は3年間で培った観察力!
水上桂(明石商)
明石商の二季連続ベスト4入りに貢献し、さらに高校日本日本代表では正捕手として活躍を収めた水上桂。世界大会後から進学希望から進路一転、プロ志望届けを提出し、東北楽天ゴールデンイーグルスから7位指名を受け、念願のプロ入りをかなえた。
三田ヤングでは主に内野手と捕手として活躍。明石商では1年春からベンチ入りし、2年夏には甲子園を経験。そして2年秋から正捕手となり、狭間監督からリード面について厳しく指導を受けながら、さらに試合前にビデオを見ながら相手の傾向を調べ、観察力を養った。
2年秋は近畿大会準優勝。水上は「同学年の宮口をリードして、延長戦まで無失点まで抑えたことは自信となりました」と、少しずつ捕手として自信を深めていき、3年春、夏の飛躍につなげた。
日本代表選出については「まさか自分が選ばれる選手だとは思っていなかったので、素直にうれしかったです」と喜びを感じた後、代表入りしてからは投手陣のコミュニケーションを取りながら、首脳陣の信頼をつかみ、正捕手となった。
夏の時点では進学希望だったが、日本代表の選手たちがプロに行く話を聞いて、プロ志望へ気持ちが傾き、狭間監督に相談。最初は猛反対されながらも、熱意を伝え、プロ志望届け提出となった。
ドラフト会議では早くも選択終了を終えた球団もあり、「自分は指名されないかな」と不安になりながらも楽天から指名を受けると「ほっとしました」と笑みを見せた。
本契約、入団発表も行い、「ドラフト会議直後は実感はわきませんでしたが、こうしてイベントを終えて、プロになる実感が少しずつ沸いています」
3年間で培ってきた観察力については「武器になると思います」と語り、それでも「今の自分はキャッチング、スローイング、ストッピングとすべてが足りない状態なので、しっかりと鍛えていきたいです」とプロで鍛えなおすことを誓った。
目指すは球界を代表する捕手。下位からのスタートになるが名門・明石商の指導者、名だたる指導者が集まった日本代表のスタッフから信頼を集めるほどの守備力を持った水上ならば、プロの世界でも、信頼を集める捕手となるはずだ。
(記事=河嶋 宗一)
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