創価の主砲から地元・千葉の星へ 1年生スラッガー・浪川広之(城西国際大)の誓い
浪川広之(城西国際大)
11月17日、明治神宮大会準々決勝の第3試合、初出場の城西国際大は5対3で広島経済大を下し、準決勝進出を決めた。この秋は全国レベルの強豪が揃う横浜市長杯で、関東地区第一代表として出場しており、全国区の強豪大学になりつつある。その中で、4番を務めるのが浪川広之(1年・創価)だ。浪川は適時打、犠飛を含む3打数2安打2打点の活躍で、勝利に貢献した。
中学時代、浪川は名門・佐倉シニア出身。同期には田宮裕涼(北海道日本ハム)など、名門校で活躍する選手たちとともに、腕を磨いた。創価高校に進み、主軸打者として活躍した浪川は創価高の指導者の勧めで、城西国際大に入学。
入学当初は木製バットになかなか対応ができなかったが、佐藤清監督から脱力して打つことを教わり、その感覚をつかむと、秋季リーグ戦では2本塁打を放ち、その実績が認められ、リーグ戦の最終節で4番を打ち始めた。
「特に4番として意識しているということはなく、ただ出させてもらっている立場ではあるので、自分のウリである打撃で勝負していきたいというのはあります。そういう意味でタイムリーを打てたのは4番打者として良かったと思っています」
まだ4番打者としてスタートしたばかり。ゆくゆくは千葉県大学野球リーグを代表するスラッガーを目指す。超える目標は今年、国際武道大からプロ入りした勝俣翔貴(オリックス 東海大菅生出身)だ。
「勝俣さんを超えるような打者になることが目標です」
ちなみに浪川は千葉県旭市出身。現在は旭から電車で、成東・求名(ぐみょう)にある大学に通っている。最近は全国レベルの強豪校から集まるようになった城西国際大。多くの選手がグラウンド付近の交通の便の悪さ、電車の本数の少なさ、終電の早さに驚くようだが、浪川はそんな地元を楽しむかのように、野球に没頭している。地元で活躍し、いずれは千葉の星と呼ばれるようなスラッガーへ成長を果たせるか。