打率を残せるバッターに!高校日本代表4番・石川昂弥(東邦)が世界で見つけた課題
石川昂弥(東邦)
高校通算55本塁打の石川昂弥(東邦)がプロ志望を表明し、20日に愛知高野連にプロ志望届を提出予定。改めて決意を語ってくれた。
センバツでは3本塁打を放ち、優勝の原動力となった石川。しかしセンバツ以降の実戦では思うような打撃ができずに苦しんだ。そして夏の大会では2回戦敗退に終わり、石川は1か月、木製バットに対応するために打撃練習中心の練習を積んできた。国際大会に備えて、マシンでは150キロ近いボールに設定し、振り負けないスイングを身に着け、備えてきた。
それが今大会の活躍につながり、一次ラウンドでは打率.500、1本塁打、8打点の活躍を見せたものの、二次ラウンドでは思うような打撃ができず、24打数9安打、1本塁打9打に終わった。石川は体力的にきつかったと振り返る。
「9日間、8試合というのが高校3年間で初めての経験で、二次ラウンド以降は本当にきつかったですね」
大会中、雨が多く、試合中断が多かったことも調子を落とす要因になった。ただその経験も今では財産だ。
「プロを目指す自分にとって、8連戦、9連戦は絶対にあると思います。その体調の整え方など体力面の強化などいろいろ課題が見つかってよかったと思います。また打撃では苦手だった内角を本塁打にすることができて自信になりました」
帰国してからは世界大会でつかんだ感触を忘れずに練習に取り組んでいる。
将来は本塁打よりも打率を残せる打者になりたいと意気込む石川。レベルが高い舞台でもポジティブな気持ちで、結果を残し続ける石川のメンタリティの強さはプロの世界でも大きく生きることだろう。
(記事=河嶋 宗一)