俊足強打で2015年の夏を盛り上げたオコエ瑠偉!ブレークするのはこれからだ!
関東一時代のオコエ瑠偉
3年ぶりに甲子園に帰ってきた東東京代表・関東一。投打のバランスの良さが特徴的なチームが10日の日本文理戦で勝利。どこまで勝ち抜くのか2回戦以降も注目したいが、近年の関東一を代表するのは2015年のチームだろう。そしてそのチームを代表するスター選手といえば、オコエ瑠偉(東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。
春の都大会でベスト4に入った関東一は東東京大会では3回戦から登場。1番・中堅手で強力打線の切り込み隊長として牽引。50メートル走5秒96の俊足と高校通算36本塁打の俊足強打の高いポテンシャルを持っていた。
関東一は6試合64得点の圧倒的な攻撃力で甲子園へ。初戦の富山代表・高岡商では両チーム2桁得点となる乱打戦の末に勝利。続く中京大中京には1対0の僅差で勝利。ベスト8までチームは勝ち上がる。
オコエは2試合を戦って8打数4安打の活躍で勝利に貢献し、その活躍をきっかけにオコエへ注目が次第に集まってきた。その中で準々決勝では沖縄代表・興南と対戦。ここでオコエは厳しいマークにあう
興南の先発は左のトルネード・比屋根雅也の前に4打数0安打と完全に抑えられてしまう。チームも8回終わって3対3の同点で9回に突入。二死二塁で第5打席が回ってきたオコエは内角低めのストレートをジャストミート。打った瞬間吠えたオコエが捉えた打球はレフトスタンドに飛び込む勝ち越しホームラン。
これでベスト4に入り、優勝まであと2勝というところで準決勝・東海大相模と対戦。プロ注目・小笠原慎之介と吉田凌の2枚看板の前に3対10で敗れた。オコエも5打数1安打に抑えられ、甲子園は18打数6安打という成績で高校野球に幕を閉じた。
その後、高校日本代表に選出され、その世代のトップクラスの選手たちと世界を相手に戦った。惜しくも決勝戦でアメリカに敗れるも準優勝という結果を残し、オコエはその秋のドラフト会議で外れ1位で楽天に入団。見事NPBへの扉をこじあけた。
プロ4年目に入ったオコエ。ここまでなかなか思うような結果を残せていないが、ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017で日本代表に選出されている。
この秋のドラフトで高校時代に切磋琢磨したライバルたちがプロの世界に入ってくる。オコエの本当の勝負はここからだ。