前年ベイスターズカップ優勝の湘南ボーイズから新星が登場!136キロ右腕・板垣翔大に注目!
板垣 翔大(湘南ボーイズ)投手
前年ベイスターズカップ優勝の湘南ボーイズから新星が登場!136キロ右腕・板垣翔大に注目!
3月4日から開幕した第5回横浜DeNAベイスターズカップ。今回はその模様を徹底レポート!
第4試合は前年ベイスターズカップ優勝、ジャイアンツカップ優勝の湘南ボーイズ。全国を代表する強豪クラブが登場した。
その湘南ボーイズの先発マウンドに登ったのは、右腕の板垣 翔大。すらっとした長身が目に付く好右腕。左足をしっかりと立ち、そこからまっすぐなステップで踏み込んで、滑らかなテークバックからしっかりとトップを作り、しっかりと振り下ろすフォーム。一連の流れがよく、中学生としてはフォームの土台は良い。板垣は常時120キロ後半~130キロ前半のストレート、スライダー、カーブを外角中心に投げ込む投手。
体格もよく、まだ筋力的なところはまだまだだが、体ができてくる高校生には、140キロ~145キロの到達が期待できる投手で、ぜひ高卒プロを視野に入れて、取り組んでほしい逸材だ。その板垣は初回、失策で1点を先制されたが、1回裏、1番西谷 球哉が四球で出塁すると、西谷が盗塁を仕掛け成功。2番仙谷の右前適時打で1点を還し、同点に追いつく。 さらに3回裏、川﨑 大二朗が適時二塁打を打って1点を勝ち越しに成功する。
板垣は尻上がりに調子を上げていき、速球は133キロ、134キロとスピードを上げていき、4回表、小田倉の場面で最速となる136キロを計測。しかし9番小田倉を打ち取ろうとした、2-2から135キロのストレートをたたきつけてバッテリーミス。横浜旭峰ポニーが同点に追いつく。板垣は4回2失点。ややボールが先行だったが、投手としての器の大きさ、将来性は素晴らしいものがある。地道に課題に向き合ってレベルアップを果たしてほしい。
勝ち越したい湘南ボーイズは。4回裏、一死から9番吉澤 駿がセンターとショートの間にポトリと落ちる安打に。さらに二塁にカバーが入っていないのを見て二塁へ。1番西谷が右超えとなる適時三塁打で3対2と1点を勝ち越す。5回裏にも無死満塁のチャンスを作った湘南ボーイズは代打・前田の三塁線を抜ける適時二塁打でさらに2点を追加して、5対2と点差を広げる。さらに一死一、三塁から野選で1点を追加し、6対2とした。
湘南ボーイズは120キロ前後の速球、110キロ前後のスライダーのコンビネーションで勝負する稲野辺 元太が2回無失点の好投を見せると、7回表からは110キロ前後の直球、曲がりが鋭いスライダーを武器にする塙 藍太朗が三者凡退に抑え、6対2で完勝した。投手の頭数が多く、さらに攻めも多彩。さすが優勝候補と思わせる盤石な試合運びであった。
横浜旭峰ポニーは3番で主将の小松 大樹が3安打。スクエアスタンスでしっかりと構え、インパクトまで無駄のないスイング軌道でボールをとらえることができる選手で、今後が楽しみな選手だ。
横浜旭峰ポニー 100 100 0 2
湘南ボーイズ 101 130 × 6
横浜旭峰ポニー:山口、井出ー稲葉
湘南ボーイズ:板垣、稲野辺-西谷