入団当時は130キロ台…。急成長を見せた千葉ロッテ・二木 康太投手の歩みから学べるもの
二木 康太投手(鹿児島情報高等学校ー千葉ロッテマリーンズ)
千葉ロッテに注目の若手投手が台頭!二木 康太投手のこれまでを振り返る!
昨年3位でシーズンを終えた千葉ロッテに新たな注目投手が浮上している。2013年のドラフト会議で6巡目指名を受けた二木 康太投手だ。今春のオープン戦では2月13日に行われた台湾・ラミゴとの練習試合に4回を投げ3安打無失点の好投を見せた。この日、140キロ台中盤を記録し、次々と三振を奪っていく。
現在、首脳陣から寄せられる期待から開幕ローテーション入りを狙える位置につけている。そんな二木投手だが、プロ入り1年目には130キロ台のボールしか投げられず、焦りや不安を抱いたこともあった。しかし、そこから努力を重ね今の位置にまで這い上がってきた。
そんな二木投手の高校時代は、鹿児島情報で3年間汗を流した。悲願の甲子園初出場は果たせなかったものの、2013年の最後の夏では強豪・神村学園に5対4で競り勝ち初の4強入りを果たした(試合レポート)。
二木投手が高校3年間を振り返った時に、入学時は「ストライクはとれるが、スピードは全然ない投手」と振り返る。高校時代は、監督の指示で学校からグラウンドまで12キロほどの距離を、バッテリーで毎日走って通った。「1時間以内でグラウンドに着きなさい」という指示を守り必死に毎日走った。その努力が、ゆくゆくはプロ入りを後押しした。
プロ入り後は、周りとの差に焦りを覚えた二木投手だったがコツコツと努力を続け、チャンスが巡ってきたのは2015年10月の本拠地最終戦での北海道日本ハム戦だった。白星こそつかなかったものの2番手として登板し5回を投げて1失点。そして、今春のキャンプでも実績。
努力と成績がともなうようになった根底には、高校時代に培った姿勢が影響しているのかもしれない。今後も好投を続け、開幕ローテーション入りを勝ち取り、ひたむきに努力をすれば自分の可能性は広げられるということを球児たちに示してほしい。