【東京】東南アジア親善高校野球試合の直前ミーティングが開催!
▲生徒たちに語り掛ける武井克時理事長
東南アジア親善高校野球試合の直前ミーティングが開催される
12月15日、東京都高野連は、21日から30日まで、ミャンマーとシンガポールで行われる東南アジア親善高校野球試合へ向けての直前ミーティングを都内にて開催した。
この遠征に参加する東京都選抜の代表選手18名は、この夏の東西東京大会のベスト16以上の学校から1校1人ずつを推薦した32人の中から選ばれた選手たちである。
この日は代表選手、帯同するスタッフが集まって、帝京の根岸雅則部長の進行の下、しおりを確認しながら、最終ミーティングを行った。
東京都選抜として、また日本代表として、自覚ある行動が求めれるため選手たちは真剣な表情でメモを取り、耳を傾けていた。
東京都の武井克時理事長によると、今回の東南アジア遠征は2011年の3年前から構想があったという。
「3年前にロサンゼルス遠征に帰ってきた後、次は東南アジアにいって、途上国を支援したい思いがありました」
また今回の遠征にかける思いとして、
「東南アジアは身近な国でありながら、恵まれない環境で野球をやっている子供たちが多くいます。その中で、どんなことができるのだろうかと感じるはず。今回の遠征でいろいろと学び取って、今後の人生の糧にして欲しいと思っています。これからの日本を背負うのは彼らですから、グローバルなことに目を向けて、同じ世代の子供たちがどういう生活をしているのか、リアルな社会情勢を実感してほしい」と述べた。
さらに代表監督の二松学舎大附の市原勝人監督は、
「僕は二松学舎大附出身で、東京都の高校野球に育ててもらいましたし、また東京都としてのプライド、誇りもあります。今回はいろいろな目的がありますので、立派にやって、帰国した時、東京都の高校生は海外に出ても立派な選手たちだったといわれるようにしてほしいと思います」と語った。
今回は交流戦だけではなく、ミャンマーとシンガポールの日本大使館を表敬訪問をしたり、ミャンマー野球連盟主催のレセプションの参加、シンガポールでは、戦没者記念碑で礼拝をするなど、普通の高校生では体験できないようなイベントにも参加する。そのイベントとは、マナーの大切さが問われるものばかりだが、今回の遠征が、選手たちの今後の人生に大きな財産となることを願っている。
河野拓斗(紅葉川)
「日本とミャンマーの交流が60周年と聞いています。自分たちはその代表として、ミャンマーと交流できる重みをしっかりと感じていきたいです」
北岡知晃(佼成学園)
「この遠征を通じて、野球が広まっていない東南アジア諸国に、野球の素晴らしさを伝え、積極的にコミュニケーションを取ることによって、日本では分からない異文化の壁を破る一つのきっかけになればと考えています」