高校時代のオコエ 瑠偉(関東一)

 現役ドラフトで巨人に加入したオコエ 瑠偉外野手(関東一出身)が絶好調だ。2015年ドラフト1位で指名を受け関東一(東京)から楽天へと入団したオコエは、ここまで1軍で確固たるレギュラーとなったことはない。

 しかし、今年は一味違うようだ。開幕までおよそ2週間と迫った3月16日終了時点で打率.385(26打数10安打)と出塁率.429は12球団トップの数字。練習試合などを含めた実戦では13試合連続安打中ともはや手がつけられない。

 外野3ポジションを守れるが、スタメンでの起用は左翼が中心となっている。3月14日から行われたソフトバンクとの3連戦(オープン戦)ではすべて「1番・左翼」でスタメン起用された。高打率、高出塁率だけでなく足も速い。ベースランニングにも長けておりレギュラー争いに名乗りを挙げている。

 巨人の外野は昨シーズンまで中堅を任されていた丸 佳浩外野手(千葉経大附出身)が、今シーズンから右翼へとコンバートされた。丸はこれまでの実績もあり、このオープン戦でも打率.333(21打数7安打)と調整は順調に進んでいる。開幕スタメンは当確と見て良さそうだ。

 中堅はここまで打率1割台と苦しんではいるものの、新外国人のブリンソン外野手が基本線。ドラフト2位ルーキーの萩尾 匡也外野手(文徳出身)も春季キャンプ中の紅白戦では中堅で起用されていたが結果を出せず、すでに2軍へ降格している。

 左翼は昨シーズン結果を出したウォーカー外野手がレギュラー濃厚だったものの、状態が上がらず2月末に2軍へと降格。3月上旬に1軍へ昇格しているが、オープン戦7試合で打率.067(15打数1安打)と苦しんでいる。その他には、ベテランの長野 久義外野手(筑陽学園出身)や侍ジャパンのサポートメンバーとしてもプレーした松原 聖弥外野手(仙台育英出身)と重信 慎之介外野手(早稲田実業出身)ら候補はいる。しかし、ここまでの状態を見るとオコエが1歩抜け出したといっても過言ではない。

 オコエの開幕スタメンは楽天時代の2019年に1度あるだけ。当時は「9番・右翼」での出場で3打数ノーヒット、2三振と結果を出すことはできなかった。現役ドラフトで移籍して心機一転のシーズンとなった今年、オコエが自身4年ぶりとなる開幕スタメンをつかむためにも、まずはオープン戦で安打を積み重ねることが大事になってくる。

(記事=勝田 聡)