
大学時代の牧秀悟、伊藤大海
新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年は、春夏の甲子園大会が中止になった高校野球界だけではなく、大学野球界でも大学選手権や大学代表関連のイベントが中止になった。
2019年の強化合宿に参加し、大学日本代表候補に残った選手のレベルは高かったと評判だ。早稲田大の早川 隆久投手(木更津総合出身)が楽天から1位指名、近畿大の佐藤 輝明内野手(仁川学院出身)が阪神から1位指名されるなど、多くの指名選手が誕生した豪華な顔ぶれだった。
この中から、今回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選ばれた選手が2人いる。
1人は19年に大学3年ながら4番を任された牧 秀悟内野手(松本第一出身)だ。DeNAから2位指名を受け、2年続けて主軸打者に相応しい好成績を残し、今回のWBCでも2本塁打を放っている。もう1人は、伊藤 大海投手(駒大苫小牧出身)。日本ハムから1位指名を受け、2年続けてローテーション入り。WBCでもリリーフとして好投を見せている。
当時の選手たちは、パンデミックの影響で、大学のラストイヤーでJAPANのユニホームを背負うこともなく、代表争いの機会すら奪われた。しかし、プロに進んで現在このように活躍し、日本中の野球ファンから声援を受けているのは、とても嬉しいことだ。