大活躍選手、引退選手と両極端な19年のDeNAドラフトは成功ドラフトになるか
伊勢 大夢、浅田 将汰
22年はセ・リーグ2位だったDeNA。今年で3年目を迎えた19年ドラフト指名選手では活躍した選手がいる一方で、早くも退団選手も出る両極端なドラフトとなっている。
活躍の筆頭は伊勢 大夢投手(九州学院出身)だろう。3年続けて中継ぎとして活躍し、今季は71試合で、防御率1.72、39ホールドと圧巻の数字を残した。通算143試合と、横浜時代に活躍した右サイドの中継ぎ投手、木塚 敦志投手(浦和学院出身)の入団3年目までの151試合に匹敵する登板数である。
このまま続けられれば、球団の歴史に名を残す中継ぎ投手になるかもしれない。
1位の森 敬斗内野手(桐蔭学園出身)は、3年目の今年は自己最多の61試合に出場。来季4年目は大飛躍を果たすことができるか。
2位の坂本 裕哉投手(福岡大大濠出身)も2年目までに通算8勝を挙げたが、今季は未勝利。来季はしっかりと数字を残さないと厳しい立場となる。
6位の蝦名 達夫外野手(青森商出身)は今季61試合出場で、3本塁打8打点と着実に結果を残している。
正念場なのは4位の東妻 純平捕手(智辯和歌山出身)だろう。今季はファーム59試合で打率.244、2本塁打に終わった。打撃成績を大きく伸ばしたい。
残念なのは、田部 隼人内野手(開星出身)、浅田 将汰投手(有明出身)が現役引退を決めたことだ。浅田はU-18代表にも選ばれた投手で、勿体ない気持ちは否めない。
成果としてはまずまずだろう。成功ドラフトと呼べるには伊勢以外の指名選手から1年間活躍できる選手が現れるかに尽きる。