打点でもヤクルト村上がダントツ、昨年タイトル争いの選手を圧倒
村上宗隆内野手(九州学院出身)
9月も半ばを過ぎ、ペナントレースも終盤戦に入ってきた。優勝、そしてクライマックス・シリーズ出場権を賭けた戦いは熾烈を極めている。と、同時に個人タイトル争いも佳境に入ってきた。
昨シーズンのタイトルホルダー並びにトップ5人は今シーズンも同じようにタイトルを争っているのだろうか。タイトルごとに今シーズンと昨シーズンの顔ぶれを比較してみたい。
セ・リーグの打点王は、もはや争いになっていない。トップのヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)は132打点。ヤクルトは残り12試合。どこまで打点を伸ばすのかにも注目が集まる。
昨シーズンの村上はリーグ2位の112打点だったが、大きく数字を伸ばした。2位の阪神・大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)の84打点に48打点もの差をつけている。阪神の残り試合は6しかなく逆転する可能性は0に等しい。
昨シーズン113打点で打点王に輝いた巨人・岡本 和真内野手(智辯学園出身)は現在79打点で4位タイと大きく数字を落としている。2018年にレギュラーとなり100打点をマークしてから、4年連続で90打点以上をマークしてきたが、残り8試合で11打点を挙げることができるか。
101打点で昨シーズン3位だったヤクルト・山田 哲人内野手(履正社出身)は、64打点でリーグ8位。山田にしては物足りず、短縮シーズンで52打点に終わった2020年を除くとレギュラーとなった2014年以降ではワーストの数字となりそうだ。
88打点で昨シーズン4位の鈴木 誠也外野手(二松学舎大附ー広島)はカブスへと移籍。リーグが異なり単純な比較はできないが、今シーズンは45打点となっている。昨シーズン5位(74打点)のDeNA・オースティン外野手は、故障による離脱などで26試合の出場で3打点のみ。
このように村上を除くと昨シーズンのセ・リーグ打点ランキング上位に名を連ねた選手は大きく数字を落としている。一方で大卒2年目のDeNA・牧 秀悟内野手(松本第一出身)は71打点から81打点、阪神・佐藤輝明内野手(仁川学院出身)も64打点から79打点へと数字を上げた。今シーズンのタイトル獲得は難しいが、来シーズン以降は争いに加わってきてもおかしくなさそうだ。
<2022セ・リーグ打点上位ランキング>
132打点:村上 宗隆(ヤクルト)
84打点:大山 悠輔(阪神)
81打点:牧 秀悟(DeNA)
79打点:佐藤 輝明(阪神)
79打点:岡本 和真(巨人)
<2021セ・リーグ打点上位ランキング>
113打点:岡本 和真(巨人)
112打点:村上 宗隆(ヤクルト)
101打点:山田 哲人(ヤクルト)
88打点:鈴木 誠也(広島)
74打点:オースティン(DeNA)
※数字は2022年9月19日終了時点
(文=勝田 聡)