JFE東日本時代の今川優馬

 キャンプから連日注目が集まっている新庄ビッグボスが率いる日本ハム。6日はオープン戦で巨人と対戦し、4対1で勝利。順調に白星を積み重ねている。同時に選手たちの開幕1軍への猛アピールも続いており、開幕が楽しみなところである。

 なかでも2年目・今川 優馬外野手(東海大四=現・東海大札幌出身)は6日までで2本塁打を記録。全体2位タイという結果だ。特に6日の巨人戦での1発は驚きのコメントが寄せられている。開幕1軍への期待が自然に膨らんでいくのも無理はないだろう。

 東海大四時代は甲子園こそ出場したが、ベンチで仲間たちの戦いを見守った。その後の国体でホームランを打つなど、才能の片鱗を見せたものの、高校通算2本塁打。注目を集めるような存在ではなかった。

 東海大札幌キャンパスに進学後もチームから許可をもらってアルバイトをしながら学生野球4年間を過ごすなど、かなりの苦労人だ。

 JFE東日本へ加入すると1年目で社会人ベストナインを受賞するなど、積み重ねてきた努力が実を結び、2020年のドラフトで遂にプロ入りを果たした。

 地元・北海道の球団に入り、活躍するとなれば、サクセスストーリーとして、多くのファンに勇気も希望も与える。「ファンは宝物」と銘打つ新庄ビッグボスの考えを体現するようなことにもなるだろう。

 引き続き活躍し、開幕戦のスタメンの名に「今川 優馬」が並んでいてほしい。