【日本ハム】野村、淺間ら若手選手の台頭目立つ日本ハム打線。新庄ビッグボスのもとでどれだけ輝けるか?
横浜時代の淺間 大基
2021年シーズンが終了した。東京五輪があり変則日程ながら2年ぶりに143試合が行われ、セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスが前年最下位からの優勝となった。日本シリーズは優勝チーム同士の対戦となり、ヤクルトが4勝2敗で20年ぶりの日本一に輝いた。
両リーグのタイトルは確定したが、12球団各チームの中でのランキングはどうだったのか。今季のデータを振り返り、投手、打者に分けてランキングを紹介していく。
今回は日本ハムの野手。打撃力の低迷がそのままチーム5位につながった。チーム打率はリーグワーストの.231で、それ以外にも得点、安打、本塁打、塁打、打点、三振、長打率、出塁率でリーグワーストだった。
規定打席到達は3人。打率では近藤がわずか3割に届かずトップの成績。淺間はプロ7年目で初めて規定打席に到達し、安打数はキャリアハイだった。西川は初めて規定打席に到達した14年以降、最低打率だった。
<打率上位ランキング>(規定打席到達者=試合数 × 3.1)
1位 近藤 健介 .298(545打席447打数133安打)
2位 淺間 大基 .251(458打席411打数103安打)
3位 西川 遥輝 .233(547打席447打数104安打)
本塁打は唯一2ケタだった近藤がトップ。王柏融は自己最多9本をマークし、髙濱、野村のフレッシュな選手がランクインした。
<本塁打上位ランキング>
1位 近藤 健介 11(211塁打、長打率.472)
2位 王 柏融 9(108塁打、長打率.429)
3位 髙濱 祐仁 8(143塁打、長打率.390)
4位 野村 佑希 7(134塁打、長打率.361)
5位 R.ロドリゲス 6(52塁打、長打率.426)
打点でも近藤がトップで、打率、本塁打と併せてチーム3冠だった。19年オフの育成再契約から20年に再び支配下選手となった苦労人、高濱が今季初打点をマークすると43打点を稼いだ。
<打点上位ランキング>
1位 近藤 健介 69(11本塁打、打率.298)
2位 王 柏融 48(9本塁打、打率.242)
3位 髙濱 祐仁 43(8本塁打、打率.262)
4位 野村 佑希 37(7本塁打、打率.267)
5位 西川 遥輝 35(3本塁打、打率.233)
得点は西川がトップで近藤と2人でチームの得点を引っ張った。
<得点上位ランキング>
1位 西川 遥輝 68(130試合104安打)
2位 近藤 健介 61(133試合133安打)
3位 淺間 大基 42(128試合103安打)
4位 髙濱 祐仁 34(107試合96安打)
5位 野村 佑希 30(99試合99安打)
出塁率では安打数が多かった近藤がトップ。
<出塁率上位ランキング>(規定打席到達者)
1位 近藤 健介 .413(545打席133安打88四球4死球)
2位 西川 遥輝 .362(547打席104安打89四球4死球)
3位 淺間 大基 .308(458打席103安打31四球5死球)
盗塁数では、盗塁王に輝いた西川がダントツ。俊足が売りのルーキー五十幡はチーム2位の活躍だった。
<盗塁上位ランキング>
1位 西川 遥輝 24(130試合547打席11盗塁刺)
2位 五十幡 亮汰 9(27試合84打席1盗塁刺)
3位 淺間 大基 8(128試合458打席4盗塁刺)
3位 石井 一成 8(111試合321打席5盗塁刺)
5位 中島 卓也 7(67試合117打席2盗塁刺)
近藤は孤軍奮闘したが、中田が抜けた影響もあってか、チーム打撃の数字は低迷した。その一方で、淺間、高濱、野村ら、若手が打撃ランクの上位に入るなど、世代交代も着実に進んだ。来季は西川も抜け、新庄新監督のもと、さらなる若手の競争によるレベルアップが望まれる。
12月2日現在の日本ハム野手登録の支配下選手、自由契約選手は以下の通り。
<日本ハム支配下選手>野手
(数字は背番号、カッコ内は出身高校)
【捕手】
10 清水 優心(九州国際大付)
27 古川 裕大(久留米商)
30 宇佐見 真吾(市立柏)
60 郡 拓也(帝京)
64 田宮 裕涼(成田)
65 梅林 優貴(高陽東)
68 石川 亮(帝京)
【内野手】
2 杉谷 拳士(帝京)
9 中島 卓也(福岡工)
21 清宮 幸太郎(早稲田実業)
23 渡邉 諒(東海大甲府)
24 野村 佑希(花咲徳栄)
32 谷内 亮太(金沢西)
38 石井 一成(作新学院)
48 上野 響平(京都国際)
49 佐藤 龍世(北海)
56 細川 凌平(智辯和歌山)
91 髙濱 祐仁(横浜)
【外野手】
3 王 柏融
8 近藤 健介(横浜)
12 松本 剛(帝京)
26 淺間 大基(横浜)
45 木村 文紀(埼玉栄)
50 五十幡 亮汰(佐野日大)
61 今川 優馬(東海大四)
66 万波 中正(横浜)
67 片岡 奨人(札幌日大)
69 宮田 輝星(出水中央)
<自由契約選手>
53 R.ロドリゲス
55 難波 侑平(創志学園)→育成再契約
70 今井 順之助(中京)
93 樋口 龍之介(横浜)→育成再契約
4 谷口 雄也(愛工大名電)→引退
5 大田 泰示(東海大相模)※ノンテンダー→DeNA
7 西川 遥輝(智辯和歌山)※ノンテンダー→楽天
※引退
22 鶴岡 慎也(樟南)