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王座陥落のソフトバンク 打線はチーム「3冠」柳田を栗原が追った

2021.12.28

王座陥落のソフトバンク 打線はチーム「3冠」柳田を栗原が追った | 高校野球ドットコム
ソフトバンク柳田 悠岐

 2021年シーズンが終了した。東京五輪があり変則日程ながら2年ぶりに143試合が行われ、セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスが前年最下位からの優勝となった。日本シリーズは優勝チーム同士の対戦となり、ヤクルトが4勝2敗で20年ぶりの日本一に輝いた。

 両リーグのタイトルは確定したが、12球団各チームの中でのランキングはどうだったのか。今季のデータを振り返り、投手、打者に分けてランキングを紹介していく。

 今回はソフトバンクの野手。リーグ連覇を狙ったが、結果は4位。チーム打撃の数字としては打率2位、得点2位、安打2位、本塁打2位、打点2位、盗塁2位、長打率1位と上位の数字が並んだが、シーズン通算記録がそのまま勝敗には反映されなかった。

 規定打席到達は4人。打率では柳田がトップで唯一3割をマーク。安打数でもチームトップだった。栗原は2年連続で規定打席到達。

 

<打率上位ランキング>(規定打席到達者=試合数 × 3.1)
1位 柳田 悠岐 .300(593打席516打数155安打)
2位 栗原 陵矢 .275(596打席531打数146安打)
3位 中村 晃 .245(552打席462打数113安打)
4位 甲斐 拓也 .227(479打席405打数92安打)

 本塁打は柳田が大きくトップ。本塁打王争いを演じたが、4本差の3位に終わった。

<本塁打上位ランキング>
1位 柳田 悠岐 28(279塁打、長打率.541)
2位 栗原 陵矢 21(247塁打、長打率.465)
3位 松田 宣浩 14(144塁打、長打率.407)
4位 甲斐 拓也 12(143塁打、長打率.353)
5位 デスパイネ 10(114塁打、長打率.437)

 打点でも柳田が首位。柳田が打率、本塁打、打点のチーム3冠。栗原はすべて2位の好成績で、打率、打点、本塁打はキャリアハイの数字を残した。

<打点上位ランキング>
1位 柳田 悠岐 80(28本塁打、打率.300)
2位 栗原 陵矢 77(21本塁打、打率.275)
3位 中村 晃 56(8本塁打、打率.245)
4位 松田 宣浩 47(14本塁打、打率.234)
5位 甲斐 拓也 44(12本塁打、打率.227)

 得点でも柳田と栗原の2トップは変わらず。

<得点上位ランキング>
1位 柳田 悠岐 95(141試合155安打)
2位 栗原 陵矢 71(143試合146安打)
3位 中村 晃 49(139試合113安打)
4位 甲斐 拓也 42(143試合92安打)
5位 牧原 大成 41(98試合76安打) 

 出塁率では柳田がトップに立ったが、2位にはチームトップの70四球を選んだ中村晃が入った。

<出塁率上位ランキング>(規定打席到達者)
1位 柳田 悠岐 .388(593打席155安打69四球6死球)
2位 中村 晃 .344(552打席113安打70四球3死球)
3位 栗原 陵矢 .339(596打席146安打53四球2死球)
4位 甲斐 拓也 .305(479打席92安打44四球2死球)

 盗塁数でトップの周東は今季打撃不振でスタメンから外れることも多く、故障もあり70試合出場と不本意なシーズンだった。三森は初の2ケタ盗塁、牧原大は自己最多をマークするなど、リーグ2位のチーム92盗塁に貢献した。

<盗塁上位ランキング>
1位 周東 佑京 21(70試合188打席5盗塁刺)
2位 三森 大貴 16(86試合345打席5盗塁刺)
3位 牧原 大成 14(98試合292打席1盗塁刺)
4位 栗原 陵矢 7(143試合596打席2盗塁刺)
5位 柳田 悠岐 6(141試合593打席0盗塁刺)
5位 甲斐 拓也 6(143試合479打席6盗塁刺)

 キューバ助っ人コンビ、デスパイネとグラシアルがシーズンを通して活躍できなかった影響もあってか、チーム全体の打撃力に迫力を欠いたなか、柳田が期待通りにチームを引っ張り、栗原が成長を見せた。ここ2年やや翳りがみえるベテラン松田に代わって若手が台頭してきた1年でもあった。

 

 12月2日現在のソフトバンク野手登録の支配下選手、自由契約選手は以下の通り。

<ソフトバンク支配下選手>野手
(数字は背番号、カッコ内は出身高校)

【捕手】
19 甲斐 拓也楊志館
22 牧原 巧汰日大藤沢
31 栗原 陵矢春江工
45 谷川原 健太豊橋中央
62 海野 隆司関西
65 九鬼 隆平秀岳館
79 渡邉 陸神村学園

【内野手】
00 川瀬 晃大分商
0 髙田 知季岡山理大附
5 松田 宣浩中京
6 今宮 健太明豊
8 明石 健志(山梨学院大付)
23 周東 佑京東農大二
27 グラシアル
33 増田 珠横浜
36 牧原 大成(熊本城北)
43 井上 朋也花咲徳栄
46 川原田 純平青森山田
52 リチャード(沖縄尚学
55 野村 大樹早稲田実業
68 三森 大貴青森山田
69 小林 珠維東海大札幌

【外野手】
7 中村 晃帝京
9 柳田 悠岐広島商
13 中谷 将大福岡工大城東
30 佐藤 直樹報徳学園
32 柳町 達(慶応義塾)
44 笹川 吉康横浜商
51 上林 誠知仙台育英
54 デスパイネ
59 水谷 瞬石見智翠館
64 真砂 勇介西城陽

<自由契約選手>
4 バレンティン
99 川島 慶三佐世保実)→楽天
60 釜元 豪西陵)→楽天育成契約
71 アルバレス

※引退
12 髙谷 裕亮小山北桜)→2軍バッテリーコーチ
24 長谷川 勇也酒田南)→1軍打撃コーチ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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